サニタリー壁はFRP防水 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
玄関ホール左横の引き戸を開けるとサニタリーがあります。
サニタリーはご家族それぞれのご希望を組み込みながらバランスを取って設計しました。
まず、浴室の壁をご希望からFRP防水塗布に白のトップコート仕上げとしてシームレスな仕上げにしています。天井は樹脂のバスリブで、浴槽廻りと床はタイル貼りです。
シャワーの水栓やカランは壁出しの物をご希望頂きました。そのため、躯体をいじめず、浴室広さをパイプスペースで犠牲にしないために、部屋の入り隅に壁を作ってシャワーを配置しています。
窓は良く採用する高窓方式として採光とプライバシーと換気性能を確保しました。
浴室と脱衣室の合計面積が控えめなのですが、浴槽はご希望の大きめの物を採用。
そのため浴槽の端が脱衣室側に食い込んだ配置としましたが、仕切り壁を硝子として「壁の薄さ」と見通しをつかって最大限広くとりました。
洗面器は手前で、奥の洗面器はお子さん達の運動靴などを洗うサービスシンク的な役割のものです。
吊り戸棚は全面鏡張りで広く見せる機能も持たせています。
石川淳建築設計事務所
玄関からの見渡し [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
玄関土間に立って室内方向を見ます。
黒い下段は吹抜に沿って中2階を経由して2階へあがります。
今回は1階にLDKとお母さまの部屋、アトリエ、サニタリーがあり、2階に個室群があり、階段吹抜を通して天窓と2階の南向き窓から光を取り入れています。
玄関からは右に見切れているアトリエのボリュームのためキッチンダイニングエリアは見えず、手前のリビングスペースあたりが見通せるような位置関係です。
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長さ6m、3.5畳の玄関土間 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
ハコノオウチ04の玄関土間見返しで、左手がドアを閉めたアトリエです。
玄関土間は墨モルタル金ゴテ仕上げで写真奥のウオークインシューズクローゼットの扉から、撮影場所背面の壁までで6mほどの長さがあります。
アトリエで作品展覧会などを行った時に、訪れてた人が土間部分で作品を見たりする「たまり」ができるようにしています。
そのため、アトリエと靴クローゼットを除いた部分の土間の広さは3.5畳分の広さをとりました。
さて、左下に見切れているのが靴を脱ぐラインの上がりがまちで、アトリエの大型引き戸は上がりがまち側にも引けるようにレールを伸ばしてあり、ここを閉じて、1階のリビングが大窓から丸見えにならないようにもできるようになっています。
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Tarcoさんのアトリエ [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
Tarcoさんのアトリエ空間です。
玄関土間と床はつながっていて土足で使う事ができます。
大窓に面していて、作品展示会などが行いやすい玄関付近としました。
天井にはピクチャーレールを付けて作品をつり下げられるようにしています。
閉めるとこんな感じで空間を仕切れます。
布を織る作業から手作りで作業を行うアトリエのため、糸切れが飛び散らないように閉めたり、展示のたために開けたりと、使い分けができるように考えられています。
こちらはTarcoさんの作品。
公式webはこのブログの左上のリンク欄にありますので、是非ごらんになってみてください。
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アトリエとつながる玄関土間 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
玄関ドアを入り、右に進むと引き戸で隠されたウオークインの靴入れがあります。
玄関土間には主に子供達用の小さな上がり口がこの写真の左奥にあり、手前側に大人用の大きな玄関上がりがあります。子供達が靴を脱ぎっぱなしで置いていても、裏手の子供玄関ならあまり見えてこないようにしています。さらに学校や習い事の道具や手提げ袋などを、この靴入れや子供玄関側の壁に掛けたりと、収納出来るようにしています。
そして、引いた写真。
左が布作家Tarco さんのためのアトリエです。
おおきな引き戸で開け閉めできて、開けると大窓に面していて、閉めると布のホコリなどをアトリエ内にとどめることができます。
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玄関ドアはリクシルのDDを使用 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
玄関ドア前です。
黒の外壁に白のポーチ庇と白のドアを組み合わせていまして、ドアはリクシルのDDというドアで、余計な飾りのないシンプルな物で、押し棒型のハンドルを選んでいます。
ドアの横には壁を少し彫り込んだストライプをつくり、白いガルバリウムを貼り込みインターフォンとポスト口を収める場所を作っています。
表札もこの部分に付けます。
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延焼の範囲外の大窓 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
外観は黒い四角い外観に白の庇ポーチが突きだした形というシンプルな形状にまとめています。
2.5世帯住宅ですが玄関は1箇所で、玄関ドアは延焼の範囲内にはいるためアルミの既製品の中からシンプルな物を選んでいます。
正面の大窓は一辺が2.8mあり、木押渕で硝子をはめ込み、外の枠は板金で収めて、コストを押さえて大開口を作り出しています。
この部分は1階にあることから、隣地境界、道路中心からの距離を逃げて延焼の範囲外にくるように設計できて、網無しの透明ガラスとしました。
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2.5世帯住宅ハコノオウチ04 [2.5世帯住宅ハコノオウチ04]
今日からは「2.5世帯住宅ハコノオウチ04」の竣工写真をお送りします。
この家はご夫婦+お子さん3人+夫婦の母様+夫婦の妹さんの7人家族で、さらに布作品を作るアトリエ空間が併設された住宅です。
外観はいつもとは違った黒の塗装仕上げ。これはお施主様のご希望で、以前お住まいの家に黒が使われていて、とても気に入られていたそうで、それを継続して黒い外観としています。
外観の大きな窓は布アトリエが面していて、作品の展示などを行ったときに外からよく見えるように機能します。さらに、建物前に車2台を駐車できるようにするため、建物を敷地奥に寄せているため、法的採光面積を正面の大きな窓で確保しているためでもあります。
構造は木造在来軸組工法の2階建て、一部中間階納戸があり、ゆるい片流の屋根を持ったハコ型の木造住宅となっています。
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