豊田市美術館へたちより6 [旅行・建築見学]
出張の途中で立ち寄った豊田市美術館つづき。
正面にはジェニー・ホルツァーの電飾作品が天井から吊り下げられています。
左の壁はジョセフ・コスースの作品で225人の哲学者・思想家の名前が記されているそうです。
インスタ・こちらはブログで上げた竣工写真記事の再構成。
インスタ・こちらは作品写真以外のの再構成。
豊田市美術館へたちより5 [旅行・建築見学]
出張の途中で立ち寄った豊田市美術館つづき。
レストランを出て階段を下り、美術館のメインエントランスへ。
トイレ前の何でも無い廊下がこの美しさ。
メイン動線の大階段。
以前に来た時の記憶がよみがえりました。
同じ場所で何カットも撮ってしまいます。
長野の東山魁夷美術館や坂田の土門拳、丸亀も拝見しましたが、さすが豊田市は予算があるなあとそっちの感想も大きいです。
後にUPしますが、豊田市美術館の隣りに豊田市博物館が完成しました。
博物館の設計は先日「世界で最も美しい美術館」に選ばれた下瀬美術館の設計者の坂茂氏です。
坂(ばん)氏は世界中で作品を作り、又、紙管による仮設住宅などの活動で世界に知られています。
こちら豊田市美術館の設計者の谷口吉生氏は世界に出て行く事が以外と少なく(米国のMoMAは手がけましたが)世界がまだ谷口氏の存在に気がついていないのだと思います。
個人的にはいずれプリツカー賞を取るべき建築家は谷口氏かカラトラーヴァ氏だと常々思っています。
見上です。
豊田市美術館へたちより4 [旅行・建築見学]
出張の途中で立ち寄った豊田市美術館つづき。
回廊の赤いオブジェを見つつ・・
レストランへ入場。
まずはワインを少々・・
ランチコースがあったので頂きました。
美味です。
平日でしたのでお客さんは少なめでゆっくりすごせました。
ブログのアイコンは明日12月から一新の予定。
豊田市美術館へたちより3 [旅行・建築見学]
出張の途中で立ち寄った豊田市美術館つづき。
アプローチのスロープを登り振り返った所。
周囲の手摺りは「縦桟」になってます。
公共建築の手摺りは「横桟」ではなくて「縦桟」が多いです。
横桟は足がかりになり子供が登ってしまいがち。
事故防止のためですがここでは建築のデザインに調和してました。
水盤越しの決めショット位置。
模型で何度もスタディしたのだろうと想像します。
回廊の庇高さが非常に高いですが前写真のように全体を引いて見た時には必要な高さ、という事ですね。
さて、朝9時頃東京を出発して13時を過ぎてましたのでまずはレストランへ入って昼飯を食うことにしました。
豊田市美術館へたちより2 [旅行・建築見学]
先々週末に行った出張の続きです。
豊田市美術館の設計は言わずと知れた谷口吉生氏。
ここの竣工は1995年で前回私が訪れたのも90年代だったと思います。
メインエントランスへの動線から外れてスロープを上がってみます。
手摺りのフラットバーはステンレス。
継ぎ目は季節の温度差で伸び縮みする金属の長さを吸収するためのものです。
さて、外構デザインはアメリカ人ランドスケープデザイナーのピーター・ウオーカー氏です。
日本の外構デザインはどうしても「造園」という雰囲気に成りがちですが、このあたりから「デザインされた」ランドスケープに変わって来たように思います。
スロープ上に上がると目の前に広がる水盤には輪の形の噴水があります。
以前見たはずですが、全く憶えてなかったです。
高低差を生かした計画が生きてますね。
あらためてさすがだなと。
石川淳建築設計事務所
豊田市美術館へたちより [旅行・建築見学]
先週末に愛知県の安城市で住宅相談会へ参加したのですが前日に近くの豊田市に宿泊して豊田市美術館へ行きました。
以前来た事があるのですが、その時はクルマで来ました。
駅から徒歩で来るのは初めて。
クルマ社会の豊田市(トヨタ城下町ですし)ですから徒歩の動線で来る人は少ないと思いますが、しっかりサインがデザインされていました。
建物裏手側の入り口です。
表側の外観を見るために一旦建物を通り抜けて。
駐車場からアプローチした人達は並木を抜けるとこの光景が見えるように動線が取られていました。
石川淳建築設計事務所
堀口捨己展の原寸茶室 [旅行・建築見学]
先月10月27日に終了した東京湯島の国立近現代建築資料館で行われた堀口捨己展の続きです。
展示室手前のロビーには堀口捨己氏監修による「茶室おこし絵図集」に基づく原寸茶室模型がありました。
海外4カ所で展示された事はあるけれど日本では本展初公開だそうです。
中にも入れます。
身長160センチの私が入るとこんな感じでした。
石川淳建築設計事務所
堀口捨己展を見てきた [旅行・建築見学]
東京湯島の国立近現代建築資料館で堀口捨己展が明日10月27日まで行われていて先日見て来ました。
堀口氏は1920年〜1970年代の日本を代表する建築家で、作品展を見るのは私は初めてです。
資料館のおなじみの会場構成です。
紫烟荘(しえんそう)という1925年竣工(現存せず)の住宅写真がありました。
表面的な話しで恐縮ですが大変可愛らしくて魅力的に感じます。
木造一部2階建ての平屋で延べ床面積は32.4坪との事。
建築史家の藤森照信氏によればオランダのデ・ステイルとアムステルダム派の影響を受けているそうです。
言われてみれば水平部分や窓はデ・ステイルで屋根はアムステルダム派のように見えて来ます。
石川淳建築設計事務所
六郷水門見学 [旅行・建築見学]
見たい見たいと思っていた東京の大田区の六郷水門を見に行ってきました。
すでに色々なブロガーさんの記事に登場していると思います。
それらも拝見していて肉眼で確認したいなと。
竣工は昭和6年との事。
丸い頭が可愛らしいですがコンクリートの打設はどうやったのでしょうかね?
型枠も丸く作ったのか・・・
アーチ型の開口とドア。
内開きなんですね。
陸地側から。
土木学会のHPによると設計者や施工社は不明とのこと。
令和3年に土木学会選奨土木遺産に選定されています。
またこのHPによると多摩川対岸に昭和3年竣工の川崎河港水門というのがあり、そちらも文化財になっているようです。次回行って見ようと思います。
石川淳建築設計事務所
自由学園近隣の婦人之友社 [旅行・建築見学]
フランク・ロイド・ライト設計の明日館を見た後、近隣にある婦人之友社の社屋を外から見学。
婦人之友社は自由学園の創立者の羽仁夫妻が創設した出版社との事。
ライト設計の落水荘を思わせるベージュ色の張り出し(バルコニーではなさそう)た外壁が個性を発揮していました。これもライトのお弟子さんの遠藤新氏設計なのかな、と想像。(調べ切れてないです)
窓枠の色も落水荘と合わせてありました。
外壁の明かり取りFIX窓もスチールサッシュの製作でオシャレ。
エントランス廻り。
薄い庇がスケール感と緊張感を加えています。
外構にある掲示板の造作も凝った作り。
長年見なければと考えていた自由学園と婦人之友社社屋ですが、やっとクリアできました。
石川淳建築設計事務所