オウチ12・最終回 [オウチ12・木箱の入った家]
オウチ12の最終回です。
東側の庭の様子です。
濡れ縁のデッキは大工の棟梁によるもので、黒い木塀や植栽、砂利敷きなどは造園家の小野盛平氏によるものです。
建物のイメージに合わせてデザインしてもらっています。
ベテラン棟梁と我々設計者と造園家、そして施主による共同の作業が上手くいき、完成しました。
棟梁は木工事以外もほとんどの作業に関わり、監督兼多能工でもありました。
すべてに目の行き届いた工事は類を見ない精度で完成しています。
我々の事務所の近くの棟梁ですので、またお会いする機会を持ちたいです。
(お祭りに行けば御神輿を担いでいるところを拝見できそうですが・・)
オウチ12・リビングから庭を見る [オウチ12・木箱の入った家]
南北に細長い敷地に、南北に細長く建物を配置してあります。
庭は東側に取っていて、写真はその庭を見る方向です。
普段狭小住宅を設計する事が多く、庭のデザインを行えることが少ないですが、今回は十分にあります。
若手の造園デザイナー小野盛平氏にお願いして植栽計画をしています。
オウチ12・リビング全景 [オウチ12・木箱の入った家]
リビング全景です。
天井高さは6.1m以上ありますので、外部にいるかのような開放感です。
白い外部空間の中に「木箱」が置かれているような計画ですが、リビングから見た時に最もそれを感じることができます。
オウチ12・空中からリビングを見下ろし [オウチ12・木箱の入った家]
木箱の中からリビングを見下ろしたところです。
空中から見るように庭まで見渡します。
天井が高いので、壁から壁へ水平に張ったワイヤーに照明器具が下がっています。
オウチ12・木箱 [オウチ12・木箱の入った家]
連休も明けて、今日から通常業務。
写真はオウチ12・木箱の入った家 の木箱らしいところがよく分かる写真です。
扉が開いているところは2階の寝室部分。
1階部分は裏がキッチンで、ここも開けることができます。
オウチ12・寝室バルコニーから居間を見ます [オウチ12・木箱の入った家]
寝室のバルコニーから居間を見ます。
白い壁にシナ合板の色が淡く反射して、ベージュのグラデーションを見せています。
オウチ12・バルコニー見下ろし [オウチ12・木箱の入った家]
寝室のバルコニーからの見下ろしです。
「木箱」から突き出たバルコニーは、室内を見下ろすような位置にあります。
これは玄関方向を見た写真で、白いパイプは浴室やトイレの換気扇の排気ダクトで、外壁までつながっています。
オウチ12・寝室バルコニー [オウチ12・木箱の入った家]
オウチ12の2階寝室。
窓はバルコニーですが、外皮の切妻ボリュームと中の木箱は構造的には縁が切れていますので、
納まりが難しかったところです。
オウチ12・半透明の木目天井 [オウチ12・木箱の入った家]
寝室天井のUPです。
黒い梁の上に半透明の木目が印刷されたアクリル板を敷いて、天井としています。
天窓からの光はこの板を透過して寝室へ。
リビング側の壁はシナ合板で製作した扉になっていて、すべて開け閉めできます。
オウチ12・寝室 [オウチ12・木箱の入った家]
寝室です。
床はカーペット敷きで、正面の壁はリビングに向かってすべて開け閉めできます。
天井は木目の半透明な樹脂板。天窓からの光が優しくてらします。