10年前に比べて坪単価は10万円は上昇 [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

1000万円台の切妻屋根の家 は今日で最終回です。
10年前頃と比べて2018年では25坪程度の木造住宅の工事費は10万/坪は上がった印象です。さらに、準防火地域以上だと防火サッシュの使用が必要で、数年前の値上がりの影響で4万/坪程度が上乗せです。消費税も5%時代から3%増しになっているので1.8万/坪上乗せです。
という事で、事務所開設当時は1500万円で25坪の2階建て住宅を作れていたのに、現在では同じ1500万円の予算だとしたら、19坪程度が限界です。
さらにOUCHI-42の敷地は「新防火地域」になっていて、以上のUPの上にさらに準耐火建築物にしなければならないというコストも上乗せされます。
今回はご夫婦お二人住まいという事で面積をコンパクトにできた事と、お施主様の合理的な判断や思考があって実現できました。また、工務店さんの出血サービス価格も大きなポイントです。
ということで、厳しい時代ですが、皆様のご依頼に答えられるように日々戦いです。
石川淳建築設計事務所
犬もご機嫌土間の居間 [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

ワンちゃんの写った写真です。
モルタル土間の床に防塵のため着色塗装を施しています。
ワンちゃんのためには柔らか目の床が良いのですが、お手入れにはモルタル床は最適で、植物に水やりするのにとても良いとお施主様談です。
植木に水やりの他、霧吹きで葉水をかけているそうで、床に水がこぼれても問題の無いモルタル床が大変便利との事です。
石川淳建築設計事務所
お住まいの様子・つづき [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

1000万円代の三角屋根の家 OUCHI-42の「お住まいの様子」のつづきです。
構造的に必要なスチールのブレース(×型の棒)をプランターをぶらさげるために上手くお使いの様子です。
石川淳建築設計事務所
リビングに木々を置いて [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

リビングには大きな鉢植えを置いて住まわれています。
お施主様が設計ご依頼時にお持ちになったイメージ写真でモルタル床のリビングの床から直接木が植わっている写真がありました。
そのイメージから出発していますが、直接土地を入れて木を植えると、虫が付いたり、枯れてしまった時の対応が大変になります。
室内の床に土を入れて直接木を植える方法は建築界で数年前に流行りましたが、上記の原因で後処理が大変だった、という話しを小耳にはさむようになりました。
網戸を開けている瞬間に羽アリが入って、もし巣を作られてしまったら・・家中アリの行列、はすぐ想像がつきます。
住宅は商業施設ではないので、このあたりは慎重に考えないとお施主様にメンテナンスのご負担をさせてしまうことになりかねません。
石川淳建築設計事務所
ワンちゃんお気に入りの窓 [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

階段途中で外を見るワンちゃんです。
窓の高さは外の道路レベルから下端で1.8mあります。
通行人からは中が見えない高さの窓ですが、室内では窓横の階段から下を見下ろせます。
近隣の住人に人気の「ワンちゃんが顔を出している窓」となっております。
石川淳建築設計事務所
入居後の階段見下ろし [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

1000万円代の三角屋根の家。
入居後の様子を写真家の澤崎さんに撮ってもらいました。
猫の大きなポスターはお施主様が以前飼っていた子をスマホのカメラで撮ってポスターに加工したのだそうです。
この家を建てる決断をしたのは、マンション暮らしの時にこの猫が少々運動不足気味に見えた事から。その後猫は病気で亡くなってしまい、新居は猫が楽しくすごせる空間に、、、と考えていたところにペットショップでカウントダウンされている犬を見つけて、一緒に暮らす事に。
階段の滑り止めマットはそのワンちゃんのためのものです。
石川淳建築設計事務所
住宅密集地でも天窓から光 [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

2階の寝室から見下ろすLDKです。
敷地は用途地域が第一種住居という事で隣家は3階建てが多く、周囲は完全に囲まれている状況です。しかし、天窓を南面に取りつける事でこのように光を取り込みました。
写真は午後の様子で、もう一つの天窓からは午前中の光が寝室に入ります。
石川淳建築設計事務所
2階寝室 [1000万円台の切妻の家 OUCHI-42]

ワンルーム形式の2階寝室です。
右には1階の吹抜を見下ろせる開口があり、黒の壁は天井まで届かないパーテーション式の壁です。
奥の黒いドアのトイレ以外は一体の空間で、1階から仕切無くつながっています。
石川淳建築設計事務所