お引越後 [オウチ35・日進の家]
写真はお引越後のようす。
お子さんがテレビ前に座って本を読んでいるところです。
新築前のアパートで暮らされていた時は、お子さんが外に出たがることがとても多かったそうです。
ところが、新居にお引越されてからは家の中のあちこちにお気に入りの場所が出来たようで、家で過ごす時間が増えたそうです。
特に階段の上からの見下ろしが好きとのことで、この写真を撮ったあたりから下を見下ろすのが大好きとの事でした。
素敵なインテリアを揃えて暮らして頂いている様子が伝わると思います。
愛知県で初めての建築でしたが、良い工務店さんにも巡り会えて無事完成できました。
こちらの地方での設計依頼がまた頂けるといいなあ、と希望しつつ日進の家最終回です。
石川淳建築設計事務所
ウオークインクローゼットのある寝室 [オウチ35・日進の家]
主寝室です。建物北側の2階に位置していまして、切妻屋根の形が勾配天井として表れています。
寝室は冬よりも夏に涼しく就寝できる事を優先して、北側に配置する事が多いのですが、このオウチ35でもそのように設計しています。
小屋裏の隠れ家みたいな感じの部屋です。
さて、こちらは部屋の奥にあるウオークインクローゼットです。
右側のガラス戸は物干しベランダへ出るドアです。
こちらは反対側。
エアコンの配管が露出されていますが、寝室側からは見えない収納内に露出で通すことで工事費を安くエアコン工事ができるように配慮した結果です。こうすれば建築工事専門エアコン業者でなくても量販店のエアコン屋も施工できます。
最近は量販店のエアコン取り付け業者さんは過当競争の結果複雑な工事を敬遠するので、このように後付できるように工夫しても付けられない業者も多くなっていて、設計時に意外と考えを巡らすポイントになります。
石川淳建築設計事務所
子供室は不快適に [オウチ35・日進の家]
子供室です。
出入り口の引き戸はふたつあり、真ん中に仕切をつければ2部屋になるようになっています。
黒の梁は構造的には要らないのですが、将来仕切を付けるときに工事がしやすいようにと設置した物です。
子供室の窓は小さめの物を南の端と北の端に付けています。なるべく「不快適」に作って、リビングへ出て来てもらったり、光の溢れるファミリーコーナーのカウンターで過ごしてもらう事を意図しています。
こちらは反対側から見た様子。
ロフトへの開口が壁の上に空いていて、こちらからハシゴをかけて上がる事もできます。
石川淳建築設計事務所
子供室・主寝室 [オウチ35・日進の家]
手前の黒のドアと奧の黒のドアが子供室のドアで、正面奧は主寝室のドアで廊下部分の右側はリビングの吹抜に面しています。
廊下側への衝突防止のため子供室のドアは引き戸で主寝室のドアは内開きになっています。
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ロフトから見下し [オウチ35・日進の家]
ロフトに上がってファミリーコーナーを見下ろします。
この高さになるとお隣の家が見えてきます。
ロフトは7畳ほどあり、1階天井吹抜部分の上にあたります。
提案構想時は無かったのですが、ご相談して実施設計時に作る事にしました。
ロフトはファミリコーナーと子供室に面していて、どちらからもハシゴで登れるようになっています。
直接外に面する窓はありませんが、ファミリーコーナーの窓から採光をとっていますので明るい空間です。
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ファミリークローゼット [オウチ35・日進の家]
2階のファミリーコーナーの奧にはこれも家族で共用しやすいクローゼットが備わります。
ハンガーパイプの長さは3mほどあり、お子さんの洋服などはここに収納する想定です。
スッキリ住むにはかたづけられる場所が必要ですので収納は出来るだけ作るように心がけています。
通路の巾は最小限ですが、ご家族はみなスリムなので大丈夫。
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ファミリーコーナー全景 [オウチ35・日進の家]
2階吹抜に面したファミリーコーナーです。
大きなFIX高窓からは東方向の緑地の上だけちょっと切り取って見えます。
右の腰壁の向こうが階段でリビングの吹抜でその上はロフトになっていて、ハシゴを掛けて登ります。
カウンター長さは4.3mあり、3人程度が横に並んで読書やパソコンなどを使える広さとし、洗面器も設けて、2階の寝室や子供室から使えるようになっています。
天井が高いので照明の付け方を検討しまして、低めにスポットライトを壁付けする事で対応。
こちちら同位置で西方向を見ます。
正面左に入るとファミリークローゼットエリアがあります。
ステンレスのパイプを飛ばしていますが、これは物干し用の竿で脱着可能。
天候の悪い時用の室内干し場にもなります。
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2階ファミリーコーナー [オウチ35・日進の家]
写真は2階の洗面スペースで、黒の長いカウンターの端にあり、カウンターは家族で使える机として使えるように作られています。
2階は吹抜の廻りに主寝室、子供室、ファミリークローゼット、ファミリーコーナーが取り巻くように配置されています。
黒のカウンターの上には南向きの高窓を配置しそこから家中に光を取り入れる計画です。
吹抜の照明計画 [オウチ35・日進の家]
吹抜の照明はいつも悩みます。
今回は2階の廊下廻りの腰壁の吹抜に面する側にスポットライトを付けています。
LED照明の時代とはいえ、球替えができるように手が届く範囲に照明をつけたいと考えます。
「LEDは球切れしない」と信じて天井面に付ける事も考えますが、今回のように1階から吹抜の天井高さが4.5Mともなると、万が一切れた時に脚立で届かない高さには付けられません。
こんな感じなら上から手を伸ばせば器具に手が届く範囲。
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階段から見下ろし [オウチ35・日進の家]
2階から下を見下ろします。
撮影時間は午前11時半頃で、南の光が吹抜の西面の壁に斜めにおちます。
光の軌跡に合わせて階段の左の壁(テレビが付いている壁)の高さを抑えていることがわかる写真です。
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