ベランダへショートカット出口 [オウチ33・長崎の家]
キッチン脇の家事カウンターからベランダへ出るショートカットドアです。
お打ち合わせの途中でご希望が出て追加する事になったドアで、付けてみるとなるほど便利。
風抜きの窓としても有効です。
建物正面にはデザイン上・構造上あまり大きな窓を付けられない事もありますが、この位置なら可能。
道路側の壁の内側の影の位置で、天井に脱着の物干し金物も付けられるのでここに物干しも可能です。
石川淳建築設計事務所
パントリー奧に家事カウンター [オウチ33・長崎の家]
キッチン背面のパントリー奧には家事のためのカウンターがあります。
引き違いの収納の中に収まらない家電はここに置く事もでき、椅子を置いて座って作業することも可能。
冷蔵庫置き場横からはベランダへショートカットして出られ、物干しした物をたたんだりする作業も行えます。
引いて見たところです。
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キッチン側からみます [オウチ33・長崎の家]
キッチン側から見たリビングダイニング方向です。
コンロ前は壁を立て、その他の部分はオープンにした対面式です。
奧に冷蔵庫置き場があり、さらにその奧くにはベランダへ出る小さなドアがあります。
ロフトの床はリビングの廻りをぐるりとコの字型に取り囲み、吹抜の周囲に横スリット状に開く開口で下から見上げた時に奥行きを感じさせるようにしました。
テレビの台はいつもは壁に作り付けで作りますが、今回はご希望により置き式。
「置いてある」を見せるように最下段は段板無しで床を見せるようなデザインです。
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仏壇置き場 [オウチ33・長崎の家]
リビングの隅には小さな仏壇を置くスペースを作っています。
扉が付いていて開閉式ですが、通常開けたままにして仏壇を開いておくと思われます。
そのため、袖壁を天井まで建てて、リビングからはちょっと影になるように工夫しています。
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2階リビング・ロフト見上げ [オウチ33・長崎の家]
2階リビングの奧からキッチン方向を見ます。
壁は白のクロス貼りと一部グレー色の塗装です。
ロフトに露出している柱と筋交いも合わせてグレー色としています。
キッチンはグレー色の腰壁の向こう側に対面式で配置。
キッチン後ろには引き戸で目隠ししたパントリーと、繫がりでパソコンコーナーがあります。
1枚目の写真は午後の様子で、ロフトの高窓から西の光が入っています。
2枚目の写真は午前の様子。
ベランダへ開いた引き違い窓は前面道路からの視線が入りすぎないように控えめな大きさです。
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2階リビングへ [オウチ33・長崎の家]
2階リビングダイニングです。
左の腰壁裏がキッチン、正面の腰壁裏は1階からの階段です。
2階の上にはロフトが作られていて、コの字型に2階の廻りをめぐっています。
この写真はロフト部分の高窓から西の光が入っている様子で、窓はロフト床面積の1/20未満とする規定があるため、ギリギリまで大きくして光を入れています。
天井高さは4.3mあり、開放感のあるLDKができました。
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3方囲まれた敷地のため階段上には天窓 [オウチ33・長崎の家]
1階から半層上がった踊り場階を経て2階から見下ろした写真です。
左にはさらに半層上の2階へあがる階段が見えます。
さて、階段の上には屋根東斜面に付けた天窓があり、そこから階段を通して1階のホールまで光を届けるように考えています。
3方向を囲まれている敷地ですが、東京でもあまり見かけないほどに隣家壁面が境界線に近く建っている地域です。そのため、建物の奧側が道路側の窓からの光だけでは明るくできません。
これを解決するための天窓です。
天窓からの光は、写真の1階から天井に至る大きな白い壁に反射させながら、踊り場付近や1階の玄関ホール奧の照度をとるように考えています。
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洗面台は大工工事です [オウチ33・長崎の家]
洗面台はいつもの大工工事で台を作って50角タイルを貼り、洗面器は大きめをご希望いただき、海外製の物チョイス。
棚収納を同じく大工工事で製作して収納量を確保しました。
ドアの内側には姿見を接着貼りして框ドアのような感じにしてあります。
中方向の見えです。
タオルウオーマーを設置しています。
今回は床にビニル床タイルを使わず、ご希望から大手住建メーカーの木目プリントのフローリングを使用しました。水に強い素材で、なかなか木目の具合も本物っぽいです。
壁はクロス貼りと洗面台の前はご希望から50角タイル貼りとしました。
白のタイルは清潔感がありシンプルで、やっぱり良いですね。
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ハーフユニットバス [オウチ33・長崎の家]
階段途中の踊り場からサニタリーへ入ります。
1階寝室からは階段6段ほど上、2階からは5段ほど下です。
写真のドアの向こうの壁の上にはリビングの南面窓見えます。
浴室はTOTOのハーフユニットバスのTYPE8型を使いました。
長方形のTYPE0型は何度か使いましたが、8型は初めて。
東京のショールームには展示がなく、大阪のみに展示がある、とのことで、お施主様も私も現物は見ずにこれに挑戦してみましょうと決めました。
階高設定・1階と2階を近く [オウチ33・長崎の家]
間取り計画では1階に寝室、中二階に浴室、2階にリビング、という部屋の配置です。
敷地の大きさから、すべての部屋を同じ階に置けられる訳ではありませんから、明るい2階にリビングを配置し、道路側の採光の取れる側に1階寝室を配置しています。
さて、寝室と浴室は近くしたい、また、将来足が悪くなっても2階への上がり下りが楽なように1階と2階の高低差を少なくしたい、との与条件がありました。
これを解決するため、1階から2階への階高を2370mmと低めに設定。階段も緩くしたいので蹴上げ高さを設計上215mm程度としました。
もっと蹴上げを低くしたいところですが、階段は蹴上げが低くなると段数が増えますので、平面的にも必要な長さが長くなってしまいます。
この敷地では建物短手方向で登り切れないと、この案は成立しません。段数にも制限があり、なんとかやりくりして、階段踊り場から入るサニタリーの入り口の巾を確保。
1階の階段最終段付近は廻り階段としましたが、階段入り口開口巾を普通よりかなり広めにしたりしてできるだけ大きな荷物も通過できるように考慮したり、2階の床の梁をセットバックして階段上から逃がしたり、とだいぶ苦労しました。
こちら見上げ。
右のドアがサニタリー入り口。
法的にはここも1階で、下は床下収納になっています。
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