HOTEL Fino竣工10・・最終回 [HOTEL Fino]
ホテルフィーノの最終回です.デザインの経過を掲載してきましたが、久しぶりに大きな建物のデザインをする事が出来て大変楽しめました.
このような仕事の機会を頂けた事に感謝します.
ところで、ホテルフィーノは内部空間がすばらしく、インテリアのデザイン、照明デザイン、彫刻、版画、などが九州在住の注目デザイナーたちによりコラボレーションされています.
又1階のレストランも日本酒が充実していて大変楽しめ、新しい形のビジネスホテルに仕上げっています.
今度は是非休暇を取って大分へ行きたいものです.
HOTEL Fino竣工9・・エントランス模型 [HOTEL Fino]
ホテルフィーノのエントランススタディ模型です.
薄いバックマリオンを等ピッチに並べていて、右がレストラン入り口、中央がホテルエントランス、左端は小さなポケットパークのような場所です
この時の提案はフィンを木目にする案でした.この模型を元に、竹中工務店の設計チームと都市デザインチームがさらに詰めてゆき、コンクリートのフレームにガラスを納めるデザインにすすんでゆきます.
9/20にUPした竣工写真と見比べるとディテールが詰められていった経過が感じられると思います.この模型ではディテールのスタディがまだまだ未完成ですが、実際竣工した建物のエントランスディテールはさすが竹中工務店と感じさせるものでした.
HOTEL Fino竣工8・・頂上部の最終検討 [HOTEL Fino]
建物総重量の制限のある中で、「庇」の一部に穴を空けて軽くしてみた案の模型です.
縦スリット窓のフレームの一部を庇までのばし、最上階のバルコニー上でパーゴラ状に折り曲げています.
最終案では庇はやめて、このフレームの意匠を取り入れることとなりました.
HOTEL Fino竣工7・・3つめの模型検討 [HOTEL Fino]
ホテルフィーノのための3つめの模型です.スケッチを元に頂上部を作り、さらに妻面の黒い壁をどのように表現するか、というスタディを行っています.
側面の壁を末広がりにしたデザインと比べて検討したのもです.
デザイン上は可能性がありましたが、建物の「重量」がすでに決まっており、これら「袖壁」をつける余裕がないことがわかり、もっと軽量な案にすることになりました.
HOTEL Fino竣工6・・頂上部のスケッチ [HOTEL Fino]
第一案模型のデザインを元に、頂上部の意匠方針をスケッチで打合せたものです.
縦窓の一部を立ち上げて、その上に庇を乗せるようなデザインをこの時は考えていました.
この庇の下に、最上階客室のプライベートルーフテラスがあるというアイデアでした.
HOTEL Fino竣工5・・提案2案目模型 [HOTEL Fino]
これはカラースキームを白と黒入れ替えてみた案です.
屋上の部分のデザインも別のアプローチの仕方を行ってみたものですが、少々やり過ぎでバブルっぽい感じがします.
駐車場のタワーにはホテルのコンセプトが表記されているというアイデアです.
結局、最初に作った案が一番良いと言うことでこの案はボツとしました.
HOTEL Fino竣工4・・提案1案目模型 [HOTEL Fino]
大分ホテルフィーノへの一番目に提案したデザインです.
模型写真と現場の写真をコラージュしたものです.
垂直方向を強調すること、ホテルにありがちな「ポツ窓」を避けるデザインを考えています.
ファサードの所々にはガラスのキューブ(中は客室)を配置し、夜間にこれらが光り、光のキューブがランダムに見えるように考えています.
この時にはすでにガラス面による低層部分の表現も提案していますが、大通りのスケール感に合わせるように2層分の高さを持った表現にしていました.
この模型写真をベースに、「縦スリット窓」の方針が決定されました.
HOTEL Fino竣工3 [HOTEL Fino]
ホテルフィーノの低層部分です.
コンクリートのフレームの中にガラスの面を納めたように見せています、手前のスペースはちょっとしたポケットパークみたいな場所です.
計画に参加したときには平面のプランはすでに決定していたので、この空きスペースをどう自然に見せるかというのも一つの課題でした.
HOTEL Fino竣工2 [HOTEL Fino]
今日はソネットのメンテナンスで更新が遅れました.
さて、ホテルの妻面にはサインが取り付けられています.正面には無くこちら側だけです.
そのため正面のデザインをすっきりさせることに役立っています.
左のシルバーのタワーは駐車場.縦スリット窓が高さ方向を強調しています.
HOTEL Fino竣工1 [HOTEL Fino]
今週からEU旅行の記事をひとまずお休みします.
去年からデザインの監修を行ってきた「ホテルフィーノ大分」が本日9月18日から営業開始します.
大分県の荷揚町に今日オープンするこのホテルは、都市デザインシステムが企画を担当、設計施工を竹中工務店が行っています.
石川淳建築設計事務所では去年の夏から外観ファサードとエントランス周りの意匠についての監修とデザイン提案を都市デザインシステムさんへ行ってきました.
写真は先週試泊に招待された際に撮影したものです.大通りの交差点に位置して建物の妻面もランドマークとすることができる位置にあります.