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Macと私 2 [日常]

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90年当時、早川邦彦建築研究室でのつづき。

MACがやってくる前の事務所にあったNECのDOS-V機は「ピー」と言いながらフロッピーディスクを読んで、訳の分からない英文を画面に何行も表示してからやっと動き出していた。
パソコンと初めて触れたものの、なんと面倒で難解な機械なのかと、さわるのがうんざりするものだった。

就職して1年半ほどたった頃。事務所にMacがやってきた。
筐体はベージュ色とは言う物の、リンゴのマークはかわいらしく、漢字トーク7というMacOSの起動音はDOS機とまるでちがう楽器からでるようなチャイム音がしていた。

画面は今ではびっくりするほど小さいブラウン管だったが、その画面はわかりやすく、カラーの写真をスキャナーで取り込んだり、加工したり、CGをつくったりと、事務所内は一気に盛り上がったのでした。

なにしろ、今までのDOS機はただの機械だったのが、Macと来たら起動するときはニコニコと小さなMacが笑ったアイコンが出て、正月にはおめでとうと表示し、具合が悪いと爆弾マークが出る。
まるでちいさな友人がそこにいるような感覚すら覚える愛らしい小箱なのだった。



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