Macと私 [日常]
スティーブ ジョブス が亡くなった。
三連休はMacと私の出会いを少々書きます。
1990年に早川邦彦建築研究室に就職したときは手書きの時代だった。事務所にパソコンはDOS-Vが1台しか無く、それもワープロにしか使われていなかった。
手書きの図面はトレーシングペーパーに製図ペン(フォルダーとよばれる)で書くが、字が下手な私はシャーペンで書いていた。
シャーペンで書いても下手な字は下手で、早川氏から「字の練習をしろ!」と毎週末ごとに新聞のテレビ欄をトレースする宿題を命じられた。
テレビ欄は横書きでカタカナやアルファベットが適度に混じり、字の大きさも図面の字に似ていて、色々な事務所で練習用に使われている。
毎週末の宿題は、自宅ではもちろん、週末に宿泊に行った時には宿泊先でやる羽目になり、友人からは「宿題でるの!」と驚かれる始末。いやいやながらA4一枚にびっしり書いて、月曜の朝に早川氏の机の上に提出する事を半年続けた。
そんなある週明け・・・「君は練習してもちっとも上手くならないからもうイイ」と言われ字の練習はあっさり終わった。
宿題を書きながら「いずれCADで図面を書くのだから字の上手い下手はすぐ関係なくなるのに・・・」と早くパソコンが普及するのを願っていた。
結局今はMACで図面を書くので、字の上手い下手は関係ない。郵便の送り状が多少見やすくかけるようになった事には早川氏に感謝だ。