屋根の形を出した2階リビング [オウチ30・光を楽しむ家]
2階のリビングの天井は外観の屋根の形をそのまま室内に表しとしています。
天井高さは中央の高い位置で3.6m、両側壁の低い位置で1.9mのメリハリを付けた計画としています。
左の壁はテレビを取りつけ、HDレコーダーなどを置く壁面収納。
正面は右がバルコニーで左部分は床を透明ポリカーボネート板を使用して1階と地下に光を落としています。
方位は正面が東面になるため、リビングには朝の光が右上方向から入り、正午頃に向かって木ルーバーの天窓から光が入り、夕方ごろはバルコニーの白壁に夕方の光が反射したバウンド光が入る様になります。
石川淳建築設計事務所
リビング木製ルーバー [オウチ30・光を楽しむ家]
2階のリビングです。
1階、地下につながるルーバーの裏側の階段を登るとリビングダイニングの空間です。
正面が南方向で、3つの天窓と左のインナーバルコニーから採光しています。
天窓は2つが電動開閉式で、換気もできるようにしています。
階段室の煙突効果で地下の寝室や子供室から空気を取り入れ、夏場の環境に対応できるように考えています。
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高さ9.1mの木ルーバー壁の階段室 [オウチ30・光を楽しむ家]
2階から階段を見返し。
木ルーバーの壁は2階の天井から1階の床を超えて地下の床まで立ち上がっています。
全体の高さとしては9.1mの高さになります。
写真正面の1階の曇り硝子の外は玄関ドア外のポーチ部分。
2階の黒のデッキのある部分はバルコニーです。
天窓と前記2箇所の開口から入る光が階段室の木ルーバーを通して建物全体へ行き渡ります。
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2階リビングへの階段 [オウチ30・光を楽しむ家]
2階リビングへ階段を登ります。
木ルーバーと白い壁に挟まれた階段は鉄製で段板には木を貼っています。
左の壁は玄関から見通せるた横スリット窓で乳半フィルム貼りとなっています。
南向き屋根の天窓から光を落としています。
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洗面スペース・物干し室 [オウチ30・光を楽しむ家]
洗面脱衣室です。
大工工事でキャビネットを造作して建具工事で扉を付けています。
窓は高窓の内倒し方式として、開けっ放しでも防犯、プライバシーが取りやすい計画としました。
洗濯機置場は最近は洗濯機パンを付けないことが多くなりました。
パンを付けるとかえってドラム式洗濯機がおさまらず、また排水のために洗濯機をもち上げて設置することになると、パン+かさ上げ分の寸法 となって、使い勝手が悪くなります。
大きなドラム式洗濯機を嫌って今までの上から使う洗濯機を選ばれるお施主様も逆に増えています。
洗濯機・冷蔵庫・テレビの3大家電は住宅設計には考慮が必要な点ですが、時代と共に変わりやすいので、どこまで対応しておくか難しい点です。(はたしていつまで大きなドラム式が主流なのか・・)
洗面脱衣室の先には引き戸で閉められる北向きの物干し室があります。
天井乾燥換気扇も備えました。
洗濯して、ここで乾かして、脱衣室横の収納棚へ直行。という家事動線です。
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サニタリーと脱衣室収納 [オウチ30・光を楽しむ家]
木ルーバーの廊下からサニタリーへ入りまして、引き戸を開けて廊下を見た方向の写真です。
右手が洗面台と手前に(写ってない)洗濯機置き場があります。
左手は脱衣室内に設けた収納コーナー。
収納コーナーはウオークイン方式を採用してちょっとしたモップなども奥へしまえるようにしました。さらに左が浴室。
在来工法の浴室です。
下階は地下室になるため、1階の逆梁のスペースを防水と配管のスペースとして設計しています。
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廊下に手洗いスペース [オウチ30・光を楽しむ家]
子供室から再び廊下へ。
トイレの入り口は子供室と廊下の間にありますが、手洗いは廊下にあります。お子さんが帰宅後にすぐ手洗いが出来るようにトイレ内ではなく、廊下のスペースに小さなカウンターを設けて手洗い器を取りつけました。
手洗いの先の引き戸を開けると脱衣室、浴室が連なり、正面のドアの向こうは外部の物干しスペースです。無骨なアルミ既製品ドアを隠す意味もあって木製の製作網戸をかぶせています。
こちらはトイレの中。
横のカウンター中は収納で、扉を付けました。
奥の扉は開くと便器に当たってしまいますが、全開しなくても内部の物は取り出せる程度なので、外観を優先して扉付きとしました。
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ロフトのある子供室 [オウチ30・光を楽しむ家]
1階にある子供室です。
正面の白い開口が玄関ホール横にあった吹抜の部分で、この縦穴から間接的に採光しています。
吹抜は2階の透明床を通して、上階の光を、また1階でも北面の窓から採光し、この子供室と地下のAVルームに光を落とす役割を果たします。
子供室にはロフトを作ました。
ロフトは少なめの子供室の床面積を補強すると同時に子供さんのための秘密基地といった遊びのスペースです。天井高さをかせぐために一部2階床の梁を露出して天井面を上げています。
左壁の低めの位置で段になっているラインは、コンクリートの逆梁の天端で、子供室は玄関のレベルから階段2段ほど下りて、逆梁分天井高さをかせいだ形としています。
右の開口は子供室付属のクローゼットです。
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隣地の植木の影を借景 [オウチ30・光を楽しむ家]
廊下と2階への階段の様子です。
左の横スリット方向が南方位になります。
南の隣地は旗竿敷地で、竿の部分になり、建物はほぼ建ちません。
こちらの敷地境界に沿って植物が植えられていますが、その影を横スリット窓から切り取って借景しています。
横スリット窓は透明ガラスにフロストフィルム貼りとして乳白に近い半透明な仕上げ。
隣地の木々が影として硝子面に写り、時間や季節の移り変わりを光と木々の影で感じる事ができます。
右の廊下のさらに右側の壁の向こうに洗面脱衣、浴室、子供室、ウオークインシューズクローゼットなどが配置されています。
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