ホテルオークラ東京本館に泊まってみた02 外観 [旅行・建築見学]
夏に取り壊される本館の車寄せです。
二層分の壁面が装飾された格子で覆われています。
パリのジャンヌーベル氏のアラブ研究所を思い出しますが、こちらの方がはるかに先輩。
壁面は和を感じさせる装飾が施されています。
夜景にこれがどのような効果があるのか、見た時点では気がつきませんでしたが、(後に夜景をUPします。すばらしい。)現代だったら単純に縦ルーバーか何かで作ってしまうところです。
二重の装飾格子と影がおちて奥行きを演出してました。
こちら客室のある立面。
窓下の腰壁には「なまこ壁」のように見えるデザインが取り入れたれていました。
見上げで遠いですが、かまぼこ形の断面のように見えます。
裏側にあたる宴会場側のクルマ寄せ。
敷地の勾配を利用して、正面エントランス側は6層と低く見せて、裏側から見るとは10階建てほど。
今回に宿泊する以前は、偶然前を車で前を通りすぎる程度だったり、施主と一緒にエントランスロビーに入ったり程度でしたので、勾配を利用した計画の巧みさには初めて気がつきました。
つまり、正面のエントランスは5階に位置し、宴会場のエントランスは1階、写真のスロープの下は地下1階の駐車場への動線なのです。
敷地条件を巧みに利用した動線計画です。
脱帽。