2階への階段 [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
1階を廻ったあとは2階へ。
階段は柱を廻りながら上がるような作りで、折り返しから先は直階段です。
段板、ささら板共に木造で段板は黒、ささら板は白に塗装してあります。
階段室部分の照度を取るために高窓を設置し、玄関から見た時に奥まで明るいように設計しました。
北方向の窓のため、熱負荷は少なく、裏手の建物から見えないようにタペストリー硝子にしています。
さて、階段へ上がる直前には1階のトレイがあります。(左の開口)
引き戸になっていて、中には棚と収納があります。
石川淳建築設計事務所
洗面室から連続でクローゼット [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
洗面所みかえしです。
洗面脱衣スペースには洗濯機置き場(写真手前で見切れてます)があり、ここで洗濯して連続した浴室をまたいで外の物干しに干し、乾いたら取り入れ、写真奥のクローゼットへ収納という流れになります。
脱衣室は換気を常に行いやすいように高窓を設置。開けたままでも防犯性があり、水蒸気も高い位置からすぐ排気し、さらに部屋の明るさも高い所の窓の方が有利。
脱衣室内にもタオル等を収納する棚を造作で製作しています。
クローゼットは2間分のハンガーパイプがあります。
天井点検口がありますが、これは中二階の収納へつながります。
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浴室外物干し [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
浴室の外の光庭には外部から見えない物干し場所があります。
地味な話しですが、物干しをどこに置くかはご家族それぞれにベストな位置があります。
今回は光庭を覆う目隠し壁の内側が出来る事から、浴室を出てすぐの場所に、脱衣室、浴室、物干し場
という流れで作りました。
硝子の庇をかけて、雨がかからないようにしていますので、外出時も干したままが可能。
さらに2面壁に囲まれているので、風が程よくて使いやすいとご感想を頂きました。
ちなみに物干しは寝室からも出られます。
昨日の写真ですが、浴室からは物干しは見えづらい位置にしています。
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洗面脱衣から浴室へ [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
洗面脱衣室です。
脱衣室の南には浴室があり、浴室から出ると物干しスペースが光り庭の中にあります。
南北方向に細長く空間を連ねていて、浴室と脱衣室の間の壁はドア部分以外を耐震壁としています。そのため、今回は浴室から外、浴室と脱衣室の間、は壁が多めの構成になりました。
南に目隠し壁を付けているので、逆に南の窓は和室、寝室、と大きく開ける事ができたため、建物長手側の耐震壁が浴室廻りに配置されています。
洗面台は大工工事で造作したものに50角タイル貼り。換気扇を壁の高い位置に付けて水蒸気の排気を助けます。
こちら浴室内から外を見ます。
光庭との間のドアは引き戸タイプの硝子框ドアを採用しましたので、こちらから採光する事ができます。
浴槽は白を選んでいますので、水の青さが綺麗に見えています。
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光庭に面する寝室 [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
ハコノオウチ06の主寝室です。
主寝室は外観にあった斜め目隠し壁の内側にあり、光庭に面しています。
窓外の隣家からは目隠し壁のおかげで室内が見えないようになっていて、外から人が入れない構造で有ることもあり、1階ながら夏には窓を開けたまま就寝することもできます。
天井高さは3mほどあり、右の壁が青のクロス貼り、左の木目の壁はクローゼットと押し入れの折戸の面で合板は練り付けで木目柄を選んだ特注ドアです。
夜はこんな感じ。
天井が高いので照明器具は壁付けのボール球タイプとして部屋全体が明るくなるように配置。
照明下に見えるのは24時間換気のための、丸形ファンと、その下に給気口です。
窓外の光壁にもスポットライトを付けて壁を照らせるように計画しています。
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幅の広い玄関上がり [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
土間から靴を脱いで白く塗装した上がり框を抜けて白い廊下へ進み、左に主寝室があり、正面に脱衣室、右に黒の扉のトイレがあります。
1階の上には中二階の納戸が挟まっていますので、1階の廊下の天井高さは低めに抑えていますが、引き戸を開けて入る主寝室の上には納戸が無いプラン取りをして天井を高く開放感があるように設計しました。
靴を脱ぐラインは上がり框のところですが、写真下の廊下幅プラス階段下の部分も頭のぶつからない範囲は使えますので、子供達の
靴脱ぎ場に最適。
家族で使うのに十分以上の幅広玄関となっています。
ここにザーと靴が並ぶのも楽しそうです。
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光庭のある予備室 [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
予備室中に入ります。
窓の外には白い目隠し壁があり、その上から南の光が射し込んでいる様子が写っています。
琉球畳みの周囲にはシナ合板の板貼り、壁はクロスですが、「なげし」を回して和の雰囲気がでるようにしています。
ちなみに、福島といっても、計画地は積雪がほとんど無い場所なので、光庭に雪が積もってしまうことは少なく、雪かき用の開口は取っていません。
見返しの様子。
玄関横すぐの部屋で、「はなれ」として使う感じもあります。
通常使う部屋から離れているので、余裕の空間としての意味もあります。
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玄関横の和室 [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
玄関土間の横にある和室です。(夜景)
来客の宿泊や玄関先でのちょっとしたおしゃべりに使える小さな部屋で、広さは4畳ほどあり、押し入れも備えます。
窓の先は外観にあった斜めに突き出た目隠し壁の裏側の光庭で、外の隣家からは室内が見えない位置関係となっています。
1階の主要な部屋は玄関土間の反対側(写真手前側)になっていて、この和室へ入るには土間を渡るような感じで入ります。
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蓄熱暖房機備える玄関 [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
玄関ドアを開けたところです。
まっすぐに墨モルタル土間が建物突き当たりまで伸びで、左に上がると1階の主要室へ、右手前が予備室としての和室へ。その奥の開口は土足のまま入れる納戸になっています。
正面の黒の階段の下には蓄熱暖房機を設置しました。
福島は寒い土地柄ですので、階段吹抜に蓄暖を設置することで、建物中心に熱を持たせて、またその熱が2階のリビングへ上がってゆくように計画しています。
ガスコンロを使いたい事からオール電化にはしていませんが、蓄熱暖房機は空気も汚さず、寒くて布団から出られないような朝を快適にしてくれます。
階段下に蓄暖を置く方式は、島根、東京、福島、宮城で取り入れましたが、みなさん快適との事で好評です。予算とスペースが許せば取り入れたい方式です。
玄関靴入れです。左のドアの袖壁のポストから郵便を入れると、靴入れの下の収納内に出てくる仕組みです。
左上の天井が明るくなっていますが、この光が玄関を明るい空間にしています。
後に出てくる写真で分かりますが、透明床を階段に取り入れて、その床を通してリビングの窓の光が落ちて来ています。
右の廊下が上がり框で靴を脱ぐラインです。
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準防火地域のため玄関ドアは・・ [屋上バルコニーのあるハコノオウチ06]
玄関ドアは1階の斜めの壁の集まる中央やや右側に配置。
この敷地は駅に近いという事もあり、準防火地域になっています。
窓やドアには防火性能が求められますので、玄関ドアを鉄で作るか、アルミの既製品ドアが必要という事になります。
しかし、家の顔として、木製の手作りドアにしたいという考えで、ドアの配置を右の隣地境界線から3m以上離して延焼の範囲外として、建具屋さんにつくってもらう手作りドアを採用しました。
ドアの左側には袖壁をドアと同じ木材で作りポストグチとインターフォンを付けるスペースとしています。
左右の斜めの壁が玄関に向かって自然に集まるようなイメージで、少し引っ込んだポーチが玄関前の雨よけ庇になっています。
準防火地域の話しは2階にも影響し、横スリット窓の写真左の横長の窓は鉄製の製作窓、右の滑出し窓はアルミの防火窓を使っています。
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