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土木遺産のセーチェーニ鎖橋 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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ドナウ川沿いに名所のセーチェーニ鎖橋までマルギット橋から歩きました。
この一帯は東欧のパリと言われ世界遺産になっていますが鎖橋は土木遺産として是非見たいポイントです。

鎖(くさり)橋の向こうの丘には王宮(現・国立美術館)が見えます。

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この橋はブダ地区とペスト地区を1849年に初めて恒久的に結んだ橋で設計者はウィリアム・ティアーニ・クラーク。

ハンガリーの国内道路は橋のブダ側の0キロメートル点から始まっています。
日本で言う所の「日本橋」と同じですね。

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吊り橋形式の「くさり橋」ですが、ワイヤー式が普及する前の構造形式で、スチールのプレートの両端に穴を開けてピンで連結するチェーンのような方法でつながった物を並列に束ねて引っ張りに耐えている形「アイバーチェーン」です。

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ピンで貫かれたプレートのディテール。

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さて、鎖橋をわたりブダ側の川縁を歩いて国会議事堂の正面へ。
やはり建物芯で撮りたい被写体です。

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再びマルギット橋に戻って来ました。
マルギット橋からペスト側護岸を歩いて鎖橋を渡って1時間20分ほどで1周できました。

結構クタクタ。
ハンガリー建築旅行の1日目はこれで終了して宿に帰りました。

石川淳建築設計事務所




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ドナウ川沿いの靴 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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ハンガリー建築旅行の1日目夕方
先ほどまで居たマルギット橋を見返し。

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対岸のマーチャーシュ教会もライトアップが始まります。

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国会議事堂の足元から見上げ。ここは対岸から見た方が良さそうです。

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川の護岸の上には脱がれた靴がならんだ「靴の銅像」があります。
これは第二次世界大戦時にホロコーストで射殺されドナウ川に落ちていった約2000人のユダヤ人の悲劇を後世に伝えるために作られたものです。
当時は革が貴重品だったため、自らに脱ぐよう命じてから射殺されたのだそうです。
子供の靴やハイヒールなどもあります。

ハンガリーは第二次世界大戦時はドイツに配慮して枢軸国側だったそうですが、その後枢軸側から脱退するのを避けるためにドイツに占領され、その時代に起きた悲劇との事です。

ハンガリーを訪れるにあたって色々調べる中で初めて知りました。

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見上げると王宮の建物と手前には鎖橋が見えて来ます。

石川淳建築設計事務所


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ドナウ川の夕景 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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ハンガリー建築旅行の1日目、マコヴェッツチ氏の家を後にして一旦ホテルへ戻って一服した後にドナウ川の夜景を見にくり出しました。

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今回の旅行に持参したカメラは軽さ重視で熟考した結果・・・
私がEOS9000D+EF-S10-18 とG5XⅡで合計1120g
パートナーはG5X持参で377g

パソコンや電源やケーブルなど荷物が重くなるためフルサイズ持参は諦めました。
なにせ田舎の非舗装路を行くバックパッカーですので・・

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時刻は18時頃でドナウ川にかかるマルギット橋からの景色です。
左がペスト地区で右がブダ地区。

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小雨降るマルギット橋の上です。

3月の前半なので観光客は少ないです。
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橋の真ん中をトラムが走り、その外側に自動車、そして端部が歩道です。

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橋の欄干が凝っています。おそらく鋳造製ではないかと思います。
ちなみに欄干の上端の上に見えているのが有名な国会議事堂です。

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マルギット橋から下の道路へ下りて国会議事堂の方へ歩いていくと、オリンピックの5輪オブジェがありました。

ハンガリーは2024年のパリオリンピック選定時にエントリーしていたものの断念し、2032年夏期オリンピック開催地に立候補しています。


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川縁の遊歩道を進みました。
川の向こうはブダ地区で丘の上の左端に王宮が見え、右の塔はマーチャーシュ教会です。

石川淳建築設計事務所



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イムレ・マコヴェッチの自邸3 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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訪れた時は何かのセミナーが終わった直後でご婦人達が椅子に座ってプロジェクターの投影をみんなで見ているところでした。写真はそれが終わった後。

右の白い膨らみで暖炉のようでした。
この空間はリビングとして計画された部分と思われます。

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右のカウンターの右奥にクローズタイプのキッチンがありました。

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17mmのレンズでも表現し切れない天井高さです。

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こちらはイムレ・マコヴェッツチ氏の仕事部屋を再現(又は保存)してありました。
住まいとして引っ越す前に亡くなったとの事ですが、部分使用で仕事部屋としては使う時間があったのかもしれないですね。

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亡くなったのは2011年ですが、デスクにパソコンが無いのが印象的。

石川淳建築設計事務所


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一応花見散歩 [日常]

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今日も早くも金曜日。

さて、一応桜を見ておこうと日曜に新宿御苑へ行ったところ大混雑で「予約の人しか入れません」との事。まさかそこまでスゴいとは。。。

ということで散歩がてらそのまま外堀の桜を見に移動しました。
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外堀を見て帰る途中で目黒川もちょとだけ見ようと不動前駅で下車です。

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船から花見の人もちらほらと。


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雅叙園からの様子。

以上でした。

石川淳建築設計事務所


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イムレ・マコヴェッチの自邸2 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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ハンガリー建築旅行の1日目

イムレ・マコヴェッツチの自邸として建てられたイムレ・マコヴェッツチ財団の家続きです。
設計は2007年で2011年にマコヴェッチアーカイブアンドメモリアルハウスとして開業。

イムレ・マコヴェッチ氏は1935年生まれで2011年9月に亡くなられています。
自宅のために設計したこの家には入居する事ができなかったとの事です。


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建物は有機的に曲線を描いて、左のリビングダイニングとして作られた空間と右の個室の間に中庭を作り出しています。

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地面にはハート型のコンクリートで作られた舗石が埋め込まれています。
何パターンかあるようで、おそらくプレキャストコンクリートのように同じ型枠から量産しているのかと思いますが、とても個性的で面白いです。

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イムレ・マコヴェッチの自邸 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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ハンガリー建築旅行の1日目
シャザロンバッタを訪れた後はブダペストへトンボ帰りし南駅からバスで20分ほどの建築家イムレ・マコヴェッチ(Makovecz Imre)の自邸の見学へ。

氏の自邸はイムレ・マコヴェッチの財団の事務所になっており、入場無料で見学できます。
https://www.makovecz.hu/

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財団のHPをグーグル翻訳すると・・・
ハンガリー語ではMakovecz Imre
グーグル翻訳はイムレ・マコヴェッツチ
雑誌a+uではイムレ・マコヴェッツ

と出ます。
ちなみにハンガリー語での名前の表示は日本と同じで名字が先で名前が後に表記します。


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入り口前には氏を紹介するプレートが立っています。

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庭側からの様子。
独特の造形が先に見たイシュトヴァーン教会にも通じます。

氏の住宅として作られましたが一度もお住まいになる前に亡くなられたそうです。
その後財団の事務所として使われているとの事。

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庭にある東屋です。「顔」のようなデザインは翌日見に行く教会にも共通しています。

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ルービックキューブはハンガリー人建築家の発明 [ハンガリー建築旅行]

新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。
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聖イシュトヴァーン ローマカトリック教会の隣の児童公園です。

ルービックキューブの巨大なオブジェがありました。
ルービックキューブはハンガリーの建築家であるエルノー・ルービック氏の発明だとか。

エルノー・ルービック氏はブダペスト出身ですが、この町との関係は調べてもわかりませんでした。
学園都市のようですから、このあたりの学校の出身者なのか???


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ルービック・キューブ越しに教会を撮ってみました。

位置はこちら 47°19'06.0"N 18°54'31.7"E

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聖イシュトヴァーン ローマカトリック教会3 [ハンガリー建築旅行]

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春休みは終わりましたが新しい竣工写真も無いのでしばらくはハンガリー建築旅行を続けようかと。

聖イシュトヴァーン ローマカトリック教会の西立面側。

設計者イムレ・マコヴェッチの財団HPによると、「建物は3つの丘で構成されており」と記載があります。(といってもハンガリー語をグーグル翻訳した直訳的な文章ですが)
1つ目の丘には教会ホール、2つ目の丘には教区と牧師館、3つ目の丘には教会ドームがあると書かれています。

残念ながら観光客を受け入れるような教会ではないので、内部には入れません。

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北側立面です。
ドーム型の天井が丘に見立てられているのでしょう。

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石川淳建築設計事務所


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聖イシュトヴァーン ローマカトリック教会2 [ハンガリー建築旅行]

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春休み期間はハンガリー建築旅行記を。

聖イシュトヴァーン ローマカトリック教会の東立面側。

塔の左右に白い壁が並列していますが、その方向はローマ街道の方角に向いているのだとか。


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翼のような造作物は金属板で作られてる様に見えました。
夜間の照明器具なのか、細い管で縁取りされています。

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構造は木造のようです。
装飾部分も木造で、外壁は屋根からスレートを張り下ろしてあります。


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