サンワカンパニーのキッチン [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
キッチンはお施主様のご希望で選定したサンワカンパニーの製品を使用しました。
天板のステンレスのディテールが大手メーカーの物と違いスッキリとしています。
キャビネットの収納量は大手メーカーの物にはかなわない部分もありますが、対費用効果とデザイン性の点から十分にして大満足。
価格の安い i 型を半分壁に付けて、半分は対面式の配置。
天板にバックガードが無いのでそのまま対面式としても使えました。
石川淳建築設計事務所
木造在来工法か、木造ラーメン構造か、SEか、の選択 [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
キッチンからリビング方向を見ます。
ワンルーム的な構成でキッチン背面の壁(又はパントリー扉面)から一番向こう側の正方形の窓のある壁まで8.5mほどあります。
大きなワンルームを木造在来軸組で作ろうとするとある程度筋交いや耐力壁が必要ですが、ここでは、キッチンコンロ前の壁と向こう側の黒の柱と筋交い2組で支えています。
木造ラーメン工法やSE工法など、筋交い無しで作れる工法もありますが、工事価格で考えれば、在来工法が一番安くなります。
SE工法は登録工務店方式、ラーメン構造も施工者を選びます。
どの施工社でもできる在来工法なら相見積もりで競争入札ができるのでやはり工事費を安くできます。
筋交いの設置をお施主様が許容するかどうかで、工法の選び方が代わり、結果工事費も変わってきます。
石川淳建築設計事務所
2階リビングの横スリット高窓採光 [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
ダイニング付近です。
正面のキッチンは半クローズ型で、右の壁の奧側がコンロスペースと冷蔵庫置き場です。
黒のドアが2階のトイレで、その右の白い引き違い戸の中にはパントリーと洗濯機置き場となっています。
2階の上にはロフトがあり、採光と換気と2階を見渡せるように横スリット開口が開きます。
このスリット開口を南の高窓と意匠を合わせてみました。
南の高窓は控えめで、写真左上の1箇所と手前にもう1箇所の2箇所のみ。
大きく開けると熱環境が悪化するので、南側は白い大きな壁としていますが、直射日光を感じられた方が良いのも事実。
そこで、窓からの光が午前中はキッチンの壁に斜めに当たって日時計のように時刻で光が移動するように計画してあります。
この光の線が移動したり、濃くなったり薄くなったり色が変わることで、季節や時刻、天候を感じられます。
さらに、高窓は開閉式なので下からオペレーターで開けられ、夏場の暖気抜きを行えます。
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リビングダイニング・ポリカーボネート透明床 [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
正面奧に対面キッチンが位置しており、その上はロフトになっています。
南のハイサイドライトからの光が斜めに射しています。
ハシゴ階段で上るルーフテラスへの廊下の床はポリカーボネートとして光が通るようになっています。
透明の板ですから、青空も見通せます。
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ヘリンボーンのフローリング [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
今回は最近人気の出て来たヘリンボーンのフローリング材を使用しました。
短い長さの材料を斜めにカットして壁の端から寄せ木細工のように施工して行きます。
通常のフローリングよりも手間がかかりますので施工時間長くなりますが、できあがりは手の込んだ感じがあって真っ直ぐなフローリングよりもあたたかみが見て取れます。
材料を細かく切って使う手法ですから、素材の無駄の少ない方法なのかも知れません。
その代わり大工手間が1.5倍くらい増えるでしょうか。
人工手間は安かったけれど材料費が高い、古き良き時代の材料を大切に使う工法と思います。
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24畳リビング [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
リビングの見返し方向です。
天井の低い部分の上はルーフテラスで、それを支える黒い柱と筋交いが左右に配置されています。
LDKの広さは24畳ほどで、建築面積が26.5畳分程度ですので2階はトイレと階段以外はすべてリビングとダイニングとキッチンスペースにして、ワンルーム的な空間です。
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天井低めにリビングエリア [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
道路側の壁にはテレビを置き、ソファに座って過ごす想定です。
目線が低くなることから、天井高さは2.2m程度に絞って落ち着いた空間として、ダイニングの方は天井高を4m近く取って開放的な場所にしてメリハリをつけています。
天井の低い部分の上はルルーフバルコニーで、道路斜線の高さ制限をかわしつつ、使っています。
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ルーフバルコニーのあるリビング [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
2階のリビングです。
東向きの方向にルーフバルコニーを作り、ハイサイドライトとしてリビングへ光を入れています。
熱負荷が大きくならないような方位、すなわち南以外に開いています。
左下の正方形の窓が道路側のファサードの窓で、防火サッシュの必要があるので鉄製の製作窓としています。
左側の開口が1階から上がって来た階段室の出口です。
工事費の安い在来工法で設計していますので、柱と筋交いが部分的に必要ですが、そのあたりを含んで頂ければ長手方向にワンルーム的につながった部屋ができます。
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階段吹抜 [ハコノオウチ08 ルーフテラスのある家]
階段を反対側から見ます。
階段の上は当たり前ですが吹き抜けています。
部屋の吹抜は建て主の好みもあるので必ずしも作るわけではありませんが、階段がある場合は、そこはかならず吹抜です。
上から下階を見下ろす風景はたとえ階段室程度の広さでも良い風景が作れます。
南のハイサイドレライトからの光が階段突き当たりの壁にあたるようにして、光に向かって登ってゆくようにしています。
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