LDKよこ洗面スペース [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
LDKの奥の洗面スペース。
右にロフトへのはしごが見切れていまして、左の写真の外にはトイレのドアがあります。
このトイレ手洗いの洗面スペースは引き戸でLDKから見えなくすることも可能。
将来お子供さんが生まれたら、帰宅後にここで手を洗って下の子供室へ移動、といった動線を想定しています。
石川淳建築設計事務所
再びリビング、ロフトへのはしご [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
バルコニーから再びリビングへ戻ります。
作り付けのダイニングテーブルの右側奥は書斎コーナー、トイレ、納戸、ロフトへの階段があります。
天井と壁の間の横長のスリット開口はロフトからリビングを見下ろせる開口になっていて、24時間換気もこのスリットから吸い込んでロフトの換気扇で抜けるようになっています。
洗面コーナーがありまして、ロフトへの階段は大工工事で作った木製。白く塗装しました。
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水屋のデザイン [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
バルコニーの水屋のディテールです。
屋外で雨ざらしになりますので、面台の素材をどうするか迷うところですが、今回はデッキ材を使用し、床と同じ耐久性の物としました。
防腐機能のある着色剤を塗装してあり、その上に手洗い器を収めました。
水平材と垂直材は監督さんに頼んでピン角納まりに。
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水屋のあるバルコニー [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
インナーバルコニーには水屋があります。
デッキ材をL型に加工してその上に小さな洗面器を乗せています。
コンセントも備わりますので、パーティーなどにも便利。
周囲を壁で囲まれていますので、音も比較的外に漏れず、また近隣を気にせずに過ごせます。
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インナーバルコニーから見上げる空 [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
インナーバルコニーから見上げた空です。
屋根面の面剛性を取るため、三角形に屋根面を確保しつつ、棟木で外壁と建物全体をつないでいます。
屋根面は庇として機能していますので、バルコニーの一部に雨のかからない部分を作り、また壁の汚れも防止してくれます。
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カウンター階段詳細 [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
バルコニーへ上がる階段はカウンターを折り曲げてつなげたデザインです。
集成材にOP塗装を施し、段の下半分ほどを壁に埋めて支えていまして、その奥行きを、パソコンコーナー部分では収納の奥行きに使っています。
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床高さの差を検討して [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
バルコニーはリビングから1.1m上がっています。
スキップフロアなどを設計するときは、高さの差を慎重に設計します。
今回は、バルコニーの防水立ち上がり+水勾配+バルコニーを支える梁の大きさ+浮いている隙間を合計した寸法がリビングから見上げたときに高くなりすぎないように設定しました。
浮いている隙間は下階につながっていますが、光を落とす役目がありますので、ある程度の下限寸法があります。
また、前記合計寸法が大きくなりますので、見えがかりの見つけ寸法を小さく見せるため先端を一段薄く見せるデザインとしました。
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大工工事によるAVボード、カウンターのデザイン [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
リビングの長手方向の壁には横長スリット窓があり、それに平行に大工工事による黒いカウンターが作り付けになっています。
写真左の方はカウンター下が収納になっていて、椅子を置いて書斎コーナーとしています。
テレビのある中央部分はカウンターを折り曲げて低くしてVTR等を奥スペースに、また右のインナーバルコニーに上がるための階段としても利用するため、寸法を細かく検討しました。
テレビを付ける壁は設計時にいつも考えるポイントですが、窓とかさなっても、「横断してつける」方法で解決しました。
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リビング、光の入れ方 [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
リビングの光は天窓のスリットから白い壁をバウンド(反射)しながら入ります。
明るい壁は白く飛び(ハレーションぎみに)、影に回る天井面は少し暗く見え、差が付きます。
また、インナーバルコニーの突き当たりの壁は、外にあたるため非常に明るくなっています。
これらの効果で、室内にいたときに突き当たりの壁や天井と壁の入り隅が明るく、向こう側へさらに伸びているように見え、空間に広さ以上の広がりを感じる事ができるのです。
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リビングから浮いたバルコニー [オウチ25 インナーバルコニーのある家]
2階リビング、作品タイトルのインナーバルコニーが見えています。
バルコニーは2階リビングの床から約1.1mあがった高さにあり、リビングから見上げて楽しむことをねらって設計しました。
周囲を隣家に囲まれていて、外に向かって開口を大きく取りづらい敷地を見た時に、外部からの視線を感じないバルコニーをリビングに作ろうと思いつきました。バルコニーとリビングのサッシュは引き込み式として、全開放できるようにし、床の高さを2階より上げる事で、「リビングから見る景色であり、外の部屋」として演出できるように計画しました。
バルコニーの下は1階の玄関で、浮いているバルコニーの下の硝子仕切から玄関へ2階の光が柔らかく届きます。
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