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千歳船橋清掃工場 迷惑施設からの脱却のための外観デザイン [千歳船橋清掃工場]

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1990年に早川邦彦建築研究室にて担当した千歳船橋清掃工場

1980年代の清掃工場のイメージは「ゴミ焼き場」としての迷惑施設の印象が強く、東京都は清掃工場のイメージ転換のため、3つのプロトタイプを作る事に。
おそらく日本で初めての清掃工場を建築家と作るプロジェクトだったと思われます。

1つは北区にある「北清掃工場」で外観デザインは石山修武氏。
公式Web https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kojo/kita/index.html

2つ目は江東区の「有明清掃工場」で外観デザインは小林克弘氏。
公式Web https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kojo/ariake/index.html

そして3つ目が「千歳船橋清掃工場」で早川邦彦氏が選ばれました。
公式Web https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kojo/chitose/index.html

(※発注順番は着工日からの推測です)

それぞれの建築家の個性が表現されていますが、中でも煙突は全く違うコンセプトでした。
有明は平面が三角形で金属質、上部に時計がついていて、北区はコンクリートの「塔」のように。
そして千歳はミニマル方向のデザインとなりました。

プレゼン後の都の清掃局(現在は23区の清掃事業は組合式ですが当時は都庁直轄事業)のある人の感想が「早川先生のは一番煙突を煙突らしくデザインしていて好きだ」とお褒めの言葉を頂きました。


石川淳建築設計事務所


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