片廊下のクリアランス 数センチ足り無いと破綻 [マツバラハウス]
マツバラハウス 2階の201室。ドアの外は・・・
片廊下の1つ目のドアが201。
さて、
余談ですが手摺りの外側の隣地境界線からの離れ寸法は数センチのクリアランスしかありません。
開放廊下としては、50センチ以上必要ですが、55センチ目標に納めて、ギリギリ開放廊下とできました。
ここが50センチ切ってくると・・・廊下が延べ床面積に入ってきて、全体の面積が500m2を超えて、超えてしまうと構造適判審査行きになり、そうすると確認申請取得までの時間がのびて、そうすると、東京都の安全条例の法改正に間に合わなくなり、結果、目論んでいた部屋の数がとれなくなって、収益が破綻するという流れ。
敷地の測量図が数センチ違うなんて事はよくある事なので、狂っていたらアウトですが、反対側に建物を寄せると、今度は避難通路が取れなくなるという、どこもかしこも ギリギリの計画です。
集合住宅の計画は、このように法令や収益のパズルを上手く解いた結果出来る事が多く、その上で意匠性や計画性を高める設計作業はなかなか大変です。
さて、201室は角部屋。