302室 [マツバラハウス]
マツバラハウス
3階は3室あり、その302室です。
ここも天井の梁には間接照明を入れ、屋根の形が出た勾配天井です。
柱の左下にあるのは避難ハシゴを収めた箱。
この規模の共同住宅の場合、避難バルコニーは無くても良いのですが、窓から避難するハシゴが必要。
室内ドアは全館既成品ですので枠が目立ちますが、それでもシンプルな製品を選びました。
石川淳建築設計事務所
3階は屋根型を天井に表シ [マツバラハウス]
マツバラハウスの3階の301室です。
40m2ほどの2LDKタイプとなっています。
玄関から室内を見ます。
他のワンルームと同じように靴入れには扉がありません。
リビングからの見返し。右に和室があり、左に洋室があります。
天井は建物の屋根型をそのまま表シの勾配屋根です。
石川淳建築設計事務所的には普段の建物でよく行う形ですが、クライアント会社様ではあまり経験が無いようで、大変好評でした。
天井が高いので、照明器具は実装して賃貸へ出されます。
鉄骨のラーメン構造をシンプルに作るため天井には大きめの梁が飛びます。
そこを利用して間接照明を設置。
和室の中から。
ラーメン構造のため出てくる大きな柱と梁を力業で間取りに落とし込んでいます。
グレー・緑・黒・黄色の貼り分け [マツバラハウス]
2階の主なワンルーム室の内部です。
造作ベッドから見下ろし。
2階も各室に色クロスを使ってバリエーションを作るように求められまして、提案した貼り分け方がこちらの方法。
窓ぎわの造作ベッドの上だけグレー色のクロスを貼っています。
こちらは緑色
黒のバージョン
そして黄色の部屋
片廊下のクリアランス 数センチ足り無いと破綻 [マツバラハウス]
マツバラハウス 2階の201室。ドアの外は・・・
片廊下の1つ目のドアが201。
さて、
余談ですが手摺りの外側の隣地境界線からの離れ寸法は数センチのクリアランスしかありません。
開放廊下としては、50センチ以上必要ですが、55センチ目標に納めて、ギリギリ開放廊下とできました。
ここが50センチ切ってくると・・・廊下が延べ床面積に入ってきて、全体の面積が500m2を超えて、超えてしまうと構造適判審査行きになり、そうすると確認申請取得までの時間がのびて、そうすると、東京都の安全条例の法改正に間に合わなくなり、結果、目論んでいた部屋の数がとれなくなって、収益が破綻するという流れ。
敷地の測量図が数センチ違うなんて事はよくある事なので、狂っていたらアウトですが、反対側に建物を寄せると、今度は避難通路が取れなくなるという、どこもかしこも ギリギリの計画です。
集合住宅の計画は、このように法令や収益のパズルを上手く解いた結果出来る事が多く、その上で意匠性や計画性を高める設計作業はなかなか大変です。
さて、201室は角部屋。
旧朝香宮邸 大客室 [旅行・建築見学]
庭園美術館内の旧朝香宮邸(2019年夏開催の「1933年の室内装飾展」から)
次の間から大客室への開口です。
両引き分けのドアの金色の装飾が美しく、また、図案がちょっと可愛らしいです。
ドア自体が見えるように、引き戸を途中で止めて、展示されていました。
大客間全容です。奥に続くのは大食堂です。
窓ぎわに気になる物体を発見。
数カ所に設置されていますが、放熱器のカバーではないかと想像します。(未確認です)
建築知識5月号 猫のためのDIY家づくり に記事協力 [雑誌・メディア掲載]
今日も金曜日で非常事態中。
さて、エクスナレッジから出版の「建築知識」5月号の猫のためのDIY家づくり に当事務所で設計したハコノオウチ15 猫6匹と大人4人の家 の床から猫が出てくるトンネルが紹介されています。
DIYで作った訳ではないですが、参考にして作ってね、という意味で取材をしたいとの事でした。
家で猫と過ごすのに楽しいアイデアが沢山でている本です。
非常事態中は愛猫のためのアイデをを考えて、解除されたらDIYで是非作ってみてください。
石川淳建築設計事務所