デザインとコストのバランス [下町ペンシルハウスOUCHI-45]
2階から見下ろす階段室。
上は2階から3階へ上がる階段で、段板だけ見せるデザインで、光が下階へ廻るようにしています。
さて、木造3階建てという事で準耐火仕様のため木造階段の段板は厚み6センチです。
初めて採用した頃は厚いなあ、と思いましたが、最近は見慣れてきました。
鉄板併用にすれば薄くはできますが、コストは上がります。
デザインとコストのバランスを取るひとつの手段です。
石川淳建築設計事務所
旧朝香宮邸 第二階段 [旅行・建築見学]
庭園美術館内の旧朝香宮邸(2019年夏開催の「1933年の室内装飾展」から)
第二階段へのホール天井の照明です。
照明を見上げつつ第二階段を上がります。
階段の下では数人ずつ順番に入場させています。
置きバス式の浴室 [下町ペンシルハウスOUCHI-45]
浴室は置きバスを使用した在来工法です。
壁はFRP防水塗り舞わしで、床は滑り止めのためタイル貼り。
鏡は有り無しでご希望が分かれますが、今回は無しです。
水蒸気が抜けやすいように高い位置に窓を設けております。
石川淳建築設計事務所
階段手前から脱衣室へ [下町ペンシルハウスOUCHI-45]
昨日の写真の正面の開いたドアの中がこの脱衣室です。
左に洗濯機置き場で奥の開口の先が浴室。
高窓を付けて自然換気がしやすいようにしています。
そしてこちらは物干しのためのサンルーム扱いのコーナー。
防犯を考慮してはめ殺しの窓ですが、アルミ製品防火戸のため、1枚にできず2分割となっています。
仕切板を立てて、脱衣室ドアが開いていても玄関から見えないようにしております。
石川淳建築設計事務所
2段上がって住戸エリア [下町ペンシルハウスOUCHI-45]
玄関は細長い空間で、左の壁前は40センチほどスペースを残してあり、靴入れ等の家具を置けるようになっています。
幅狭の建物の短手方向に階段を納めているため、天井の高い1階から2階へは階段の段数が納まりません。そこで、2段分を玄関土間から住戸へ入る部分で稼いでいます。
玄関見返し。
右の引き戸中はアトリエ空間。
石川淳建築設計事務所
旧朝香宮邸 北の間 夏の家族室 [旅行・建築見学]
庭園美術館内の旧朝香宮邸(2019年夏開催の「1933年の室内装飾展」から)
2階の殿下居間などの主要室から中廊下を挟んだ反対側に位置する北の間です。
公式WEBでは北側ベランダとあります。
ここは、南のベランダと違い、室内側を隔てる窓は木製で、元々室内であったような作りです。
右の硝子窓の向こうは2階広間です。
解説は夏場の家族室という表示です。
エアコンの無い時代ですから、直射日光の無い北側に屋外的な室内スペースを。という事のようです。
見上げると天井には硝子ブロックのような天窓です。「外のような室内」という意図。
床のタイルが外っぽいです。
写真は中廊下から見る妃殿下居間です。
右へ階段を数段降り進み、棟屋へ向かいます。