白と黒と光の空間 [Y.ケンネル・犬と住む家]
白の壁はEP塗装で、お施主様希望からクロスではなくEP塗装としています。
EP塗装ではクロスと違って色々な色を塗れます。
私が建築を学んだ早川邦彦建築研究室やその後勤めたインターデザインアソシエイツでは、色々な色を使う作風が一つの特徴で、「色」が持っている特性、効果などを沢山学んでいました。
自分一人で作品を設計するにあたり、今まで学んだそのままの建築ではなく、もっとシンプルに基本にもどろう、という気持ちがあり、「色」ではなく「白」の対局である「黒」を使う事にしました。
さて、写真の空間は玄関の上にあたる部分で、黒の玄関から2階へ上がる階段を上から見下ろす位置になります。天井の透明ポリカーボネート板の上は3階のリビングで、窓からの光がここ2階まで落ちて来ています。
写真奧には木塀で囲まれたバルコニーがあり、犬たちが逃げ出すことなく外の空気を自由に感じられるように部屋とつないでいます。
石川淳建築設計事務所