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母室からの眺望 [三角中庭親子の家 オウチ46]

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母室からの眺望です。中庭を通して外の通りまで見渡せます。

今回は母と子の2人住まいですが、一般的に二世帯住宅を設計するときは、上年代の世帯の部屋を玄関を見渡せる場所やリビングの近くなど、家の動線の中で目につくところに配置するのが石川淳建築設計事務所流です。

ご近所さんの様子が見えたり、家事をしたり、といった事がしやすい所は逆に子世帯からも目の届く場所で何気なく見守る事ができます。

先に歳をとってゆく家族を、一番目に入る場所に陣取ってもらうように設計します。

石川淳建築設計事務所


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母室収納 [三角中庭親子の家 オウチ46]

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母室の入り口側の様子。
引き戸の先にはキッチンの背面収納側が見えています。

室内に入って作り付けの棚を配置。この棚の壁の向こうは廊下側から入るトイレですが、トイレに必要な室内長から余った寸法分を母室へ割り当て、作り付けの壁収納としました。

そして左のグレーの壁の中は・・・

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ウオークインクローゼットになっていして、広さは3.5畳です。

ちなみに、正面の壁に少し傾いてついているのはエアコンの冷媒管です。
壁付けのエアコンの配管を壁内に入れず、納戸の中を露出で通す事で、コストとメンテナンス性を考慮しています。


石川淳建築設計事務所
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キッチン横から母室へ [三角中庭親子の家 オウチ46]

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1階の母室です。
左は中庭に面した窓。

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キッチン横の通路に面した母室入り口と手前の黒のドアはトイレ。

母上が家事やお料理を主に行うとの事で、キッチン・母室・サニタリー・物干し場が集まった配置になっています。
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GO TO 東光園 3 [旅行・建築見学]

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7月の緊急事態空けに行った鳥取県米子市の東光園

フロント前のロビーです。
左の避難灯のところがエントランスの風除室で、入館し低い天井部分をくぐって進むと庭に開けたカーテンウオールの大開口があります。

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こちらエントランスの外から。
階段を5段ほど上がってフロントレベルに上げ、入館への期待を持たせる効果を持たせているのと・・・

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エントランスで5段上げた高さを使って、ロビーは庭に向かって2段下げ、庭の眺望が目に飛び込んでくるように演出されています。さすが巧みな視線高さのコントロール。

数段下がったラウンジ部分にラタンの椅子を配置するのは谷口 吉郎氏設計のホテルオークラを思い起こします。あちらは光量を絞って暗くした空間ですが、こちらは庭に開いた非常に明るい空間です。天井の低い所をくぐって出てくる所も同じ感覚です。

オークラの記事
https://jun-ar.blog.ss-blog.jp/2015-08-01-1

ちなみに、東光園の古い雑誌記事写真ではラウンジにはスワンチェアが置かれています。

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柱の間にはオリジナルと思われるスタンド照明。

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グランドピアノの上にはdocomomo 100選に選ばれた旨の表示がありました。
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コルビジェぎらい 吉田先生の本 [日常]

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今日も金曜日。

さて、写真は自由企画出版から発売された「コルビジェぎらい」という書籍。
著者は建築家の吉田研介先生です。

建築界にはコルビジェに疑問符を付けるのはダメ、という空気が満ちていますが、吉田先生は違います。

世界遺産になった国立西洋美術館にも鋭く切り込んでいます。

建築でも何でも、多勢と違った見方があってこそ、自由な発想が生まれるのだと思います。

ご興味ある人は是非アマゾンあたりで!

定価1000円のお値打ちの本です。

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家事動線抜群のキッチン裏サニタリー [三角中庭親子の家 オウチ46]

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キッチンの横の廊下を奥へ進みます。

右の開口内が洗面所と脱衣室で洗濯機置き場もありますので、洗濯後は勝手口から外の物干しスペースへ直行できます。
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こちら見返し方向。洗濯機置き場が見えてます。

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浴室はユニットバスを使用しましたが、洗面台は造作で製作しました。

石川淳建築設計事務所
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キッチンと造作背面収納 [三角中庭親子の家 オウチ46]

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OUCHI-46のキッチンです。

今回はお施主様が選んだトクラスのキッチン。
天板は人工大理石でシンクも同じ人工大理石を継ぎ目無く作ってある製品です。
色はインテリアに合わせて白を選定頂きました。

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背面収納は大工工事で製作。
左奥に冷蔵庫置き場でコンロの奥はパントリーとしています。

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キッチンからも中庭を見渡せます。


石川淳建築設計事務所
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GO TO 東光園 2 [旅行・建築見学]

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元々の建物が右の部分で左に宿泊棟が増築さて渡り廊下でつながっています。

特徴的な細い柱の上にある上層部分は実は柱の上から吊り下げられた構造で、菊竹氏の自邸であるスカイハウスと同じような構成になっているとの事。

4階の部分はピロティとなっていて、外部空間です。
最近高層ビルでも見る手法ですがここでは1964年にすでに実現してました。


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海側から見た様子です。
TOPの白い三角屋根部分はコンクリート製で会議場になっています。
2層の連窓の部分は客室で、左方向に大山(だいせん)が臨め、階段室の右側は日本海が望めます。

昭和天皇が何度も宿泊したそうです。



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こちらは増築された宿泊棟です。バルコニーからは日本海が望めるように配置されています。

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GO TO 東光園 1 [旅行・建築見学]

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7月の緊急事態空けに行った鳥取県米子市の東光園

鳥取県の米子市の皆生(かいけ)温泉にある東光園へ宿泊へ行きました。
訪れるのは1990年代以来の2回目ですが、宿泊するのは初めて。

設計は故菊竹清訓氏で1964年竣工。氏の作品の中で最もメタボリズムを表現できていると思い、いずれ宿泊したいと思いつつ時は流れ、、、
飛行機の溜まったマイルで来るつもりがコロナもあってクルマで自走して来る事になりました。

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連休明けで宿泊者も少ないだろうと目論んで行きましたが作戦成功。
到着時は貸し切り状態のパーキングでした。
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GO TO 植田正治写真美術館 3 [旅行・建築見学]

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7月の緊急事態空けに行った植田正治写真美術館

建物全体は大山(だいせん)を望む方向に開いていて、2階ロビーのこの窓も山を中心にしてスナップ撮影できるようになっています。

硝子に貼られた帽子の絵を大山の頂上に合わせて撮るのがお約束ですが、この日は山頂は雲がかぶっています。

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Rの壁は大山を抱くようにカーブしています。

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ロビーに置かれた高松伸氏のデザインと思われる椅子です。
氏らしいディテールがさりげなく主張してますね。

前記事
https://jun-ar.blog.ss-blog.jp/2020-09-12
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