診察室動線 [UEMATSU SHIKA]
歯科診療所の場合、診察や歯のメンテナンス等、複数の患者さんを同時進行ですすめます。そのため、ドクターがスムーズに別の診察ブースに移動できる事が必要でした。
お施主様のドクターがご希望されたのは一々廊下に出るのではなく、ショートカットしてブース間を移動できる事でした。これは、患者さんの廊下とドクター移動用の動線を平行に診察室の前後に配置する方法で、大きな病院などで採用される動線計画と同じです。今回はその方式をコンパクトにして採用しました。
こちらは各診察室に備わるサービスシンクと作業台。
上の窓は中間季は開けて自然換気ができます。
この壁の隙間が各診察室をつないでいます。
ドクターはスリムなので、このくらいの幅で大丈夫と思いつつ、幅の根拠は吉村順三氏設計の住宅を以前見学した時に見たドア幅を参考にしています。
石川淳建築設計事務所