ツリーハウスからトラムの25番で北上してロッテルダム駅の北側へ移動しました。
そこにあるのがブリンクマン&ファン・デル・フルーフト設計の1934年竣工の集合住宅です。

設計者はファン・ネレ工場やホーブ邸・ゾンネフェルト邸などと同じ設計者です。
(ファンネレ工場→http://jun-ar.blog.so-net.ne.jp/2016-10-27-1


可動式の庇がベランダの軒天に収納されています。改修はしているでしょうが、おそらくスチール製と思います。竣工から80年以上もたっているのに使用可能とは驚き。日本なら変なアルミの既成品にとりかえられてしまっている事でしょう。


低層棟がエントランスホールと郵便受け室になってました。


スチールサッシュの方建てが綺麗なこと。
昔の公団住宅を思い出します。


ガラスの階段室ファサードが美しい。


歴史的建造物です。という案内がありました。
高層住宅のプロトタイプとして設計されて、当時としては高価なエレベーターをつけているのも特徴との事で、これを量産して立てる予定があったそうです。ここでは1棟ですが、これを元に高層積み上げ式の集合住宅を全土に作って行ったとの事。(丸善 オランダの近代建築 山縣洋氏著から)

日本の公団住宅も引用しているのではないでしょうか。良い意味で工業製品化された美しいディテールが満載です。




内部には入っていませんが、ガラスにピッタリくっついて撮影させていただきました。
郵便受け室が右に見えます。
地下があるようですが、ボイラー室か何かでしょう。