黒の階段を上がってくると左下の引き戸を開けてこの空間へ出ます。

ここは半層上がった3階リビングで1mほどの段差があり、直接上がる事はできません。

犬たちの動線と人間の動線を分ける提案をしている家ですので、ここが犬用のリビング、半層上が人間用リビングという訳です。

家主が留守の間や犬が苦手な客人が訪問した時など普通の家の場合どこか一部屋に犬たちを入れてしまうのが一般的と思います。

ここでは人間用のリビングへ上がって来れない犬用リビングをつくり段差をつける事で「いつも一緒にはいられるけれどもお互い離れても暮らせる」場所を作っています。

やんちゃな犬たちなので家主の留守中にいたずらをしたがるのですが、2階にいれておけば、キッチンや大事な品々へのいたずら防止になるように、とも考えいます。


石川淳建築設計事務所