2つの部屋で3人のお子さんの部屋に [スキップフロアのハコノオウチ13]
2階の子供室です。
乳半ポリカーボネートの引き戸を開けると子供室が表れます。
閉めるとこうです。
廊下の一番奥に1人部屋があり、手前側は2人部屋の構成です。
2人部屋の真ん中には仕切の建具を付けて割れるようにしてあり、将来は建具を外して1部屋にする事も可能。
お子さんの部屋は小分けにし過ぎると、将来お子さんが巣立っていった後に使い勝手の悪い小さな部屋だけが残る、といった事がよくあります。
そのため、引き戸で廊下と仕切り、将来引き戸を外せば一体空間として日当たりの良い趣味室等に使えるようにしています。
高さ制限の関係で、一番奥の1人部屋は平面的ですが、手前の2人部屋はロフトの取れる高い天井高さを取って、造作ベッドを作り立体的に使えるようにしてあります。
ちなみに東京では子供室は最小面積にして、他に面積を割り当てるのが一般的ですが、地方都市で設計をする場合は、子供室が小さいと驚かれます。
昔と違い、子供さんも個室に隠らず、リビングやダイニングで過ごす(といっても各自スマホなどをいじっているわけですが)時間が多くなってきていて、個室に入って居る時間は短くなる傾向があるようです。
たしかに、その通り、と思います。
石川淳建築設計事務所
リビング抜けて子供室へ [スキップフロアのハコノオウチ13]
2階のリビングから半層上がり、3層目で2階の子供室へ上がります。
玄関から一番遠い場所に子供室があり、玄関〜ダイニング〜リビング〜子供室 という動線です。
南向きの廊下に面して3人の子供達のための部屋を用意しました。
廊下の部分は天井に物干しパイプを取りつけて雨の日用の物干しサンルームとして使えるようにしてあります。
右の乳半ポリカーボネートの引き戸の中が子供達の個室です。
石川淳建築設計事務所
勉強カウンターのあるリビング見下ろし [スキップフロアのハコノオウチ13]
子供室のある2階から半層下の2階リビングを見下ろします。
左の壁には子供達3人が並んで座れる勉強カウンターを設けています。
リビングの一角に勉強コーナーを設ける方法は最近の住宅設計では非常に多く行われるようになりました。ここでも造作工事でカウンターを設けて、現場で白く塗装しています。
テレビ台は今回は作らず、今ご使用している家具を置く方式となっています。
石川淳建築設計事務所
トラス型のパイプで支える壁 [スキップフロアのハコノオウチ13]
外観の特徴の三角形に突きだしたバルコニーの外壁を内側から見ます。
木造の在来工法で作っていますが、斜めに登る梁を1本物で作れれば、写真に出ているスチールパイプの構造材は必要ありません。三角形のパイプの底辺のところで左右の壁の中の梁が継いであるためこの位置に耐風圧を受ける構造材としてパイプを3角形に配置しています。
さて、では、なんで梁を継いだかと言うと、梁を1本物で作ると長さが長くなり、トラックに積んで現場へもって来るときに、狭い道路を曲がりきれないのです。
建築は色々な条件で形が変わって来る事があり、そこをどう乗り越えるかも醍醐味の一つです。
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リビングとアウトドアリビングとしてのバルコニー [スキップフロアのハコノオウチ13]
リビングからバルコニーを見ます。
バルコニーの2辺は壁が立ち上がり、南の道路に向かって勾配を付けて下げています。
壁に囲まれることで室内のように周囲を気にせずに利用してほしいと思っての設計です。
こちらはバルコニーの角にある手洗い器です。
温水と冷水が出る実験用水栓金物を使用しています。
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リビングから三角バルコニーを見る [スキップフロアのハコノオウチ13]
スキップして上がったリビングには3角形のバルコニーがつながります。
写真右のコーナーはキッズコーナーで、壁はマグネット塗装です。
バルコニー正面です。
引き違いの防火サッシュは既成品で、欄間窓は製作のスチール窓です。
バルコニーの右に洗面器のカウンターが見切れて写っています。
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リビングから見返し・陰に子供コーナー [スキップフロアのハコノオウチ13]
ダイニングから半層上がってリビングへ来た様子です。
右の横長窓にそってカウンターを設けていて、お子さんやご夫婦のための勉強コーナー的な場所を設けています。
その奥のコーナーは、3人のお子さんのちょっとした遊び場コーナーです。
壁はマグネット塗装がしてあり、磁石で紙を貼り付けることが可能。
また、ダイニングから見えづらい位置にして、おもちゃ等々が出ていても、下階から気にならないようにレイアウトしています。
左の開口は外観の特徴のつきだしたベランダ部分です。
石川淳建築設計事務所
スキップフロアの大階段 高低差1.2mのこだわり [スキップフロアのハコノオウチ13]
ダイニングキッチンからスキップして半層上のリビングへ上がる大階段です。
(階段左の開口が前記事のパウダールームです。)
階段は塗装に白か黒に塗ることが石川淳建築設計事務所では多いのですが、今回は床のフローリングがつながっていくようなイメージです。
高低差は1.2mほどです。
スキップフロアを採用する理由は、大きく3つあります。1つは上下のフロアを同じフロアのように感じさせて平場の広さを補充するため。2つ目はと高低差をたのしむため、3つ目は天井高が必要な部屋と低くても機能的に良い部屋の割り付けを限られた法令高さ制限の中で立体的に解決できること。
と石川淳建築設計事務所では考えています。
前記1と2を満たすには大人の背の高さと仮定して、1.2m程度の高低差が適当で、それ以上上がると、公共建築のような広い空間でなければ一体感は持てないです。
(スキップの上階の下が1.4m納戸の時はこの限りではありませんが)
石川淳建築設計事務所