リビングに家具を入れて [ハコノオウチ10 大窓のある家]
ハコノオウチ10のお引越後のリビングの様子です。
奥様がインテリアのお仕事をされているので素敵な家具が入りった様子です。
こちら竣工写真です。
同じ場所でも家具が入った写真と空の写真ではだいぶ印象が変わりますね。
石川淳建築設計事務所
スチール枠の大窓 [ハコノオウチ10 大窓のある家]
リビングの大窓です。
お施主様の最もご希望していたのはリビングに大窓があることです。
隣家が近いので、外の景色を取り込むという訳ではないのですが、とにかく「大きな窓が夢です」というご希望です。
それをかなえて差し上げるために工事費とバランスを取りながら大きな窓を実現しました。
敷地はクルマが入れない細い接道でしたので、ガラスの大きさは人力で運べる重さが限界です。
また、都内23区は準防火地域以上になっていますので、よほど広い敷地でなければ、窓はほぼ防火設備の性能が求められます。
郊外や別荘地の住宅のように巨大な窓は法令的に作れないのです。
そこで、大きな窓を4分割して、一つ一つの大きさを、法令上最大、人力で運べる限界、コストバランス、の3つの条件を案配してデザインしました。
ガラスも既成品サッシュは網入りになってしまいますが、ここでは耐熱強化ガラスで網無しを使ってスッキリとした視界を確保しています。
サッシュメーカーのアルミサッシュでは実現できませんので、大手ハウスメーカー等には真似のしづらい大きさだと思います。建築家設計の家ならではというところでしょう。
石川淳建築設計事務所
リビング 横連窓 [ハコノオウチ10 大窓のある家]
パントリー側からリビングを見た写真です。
横連窓はコーナーの黒いところは窓型に彫り込んだニッチで、耐震壁となっています。
L型につないで、全体をスリット開口として見せています。
高さ制限からリビングの天井高はいつもより控えめですが一般的な2400mm以上は確保。
大窓前の吹抜を3階天井まで取って窓前の開放感を獲得します。
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ウオークイン式パントリー [ハコノオウチ10 大窓のある家]
ウォークイン式のパントリーです。
ガスコンロとパントリー内部の仕切壁の間が冷蔵庫置き場。
内側にはインターフォンと給湯器のリモコンと照明のスイッチを配置。
使い勝手は外側の壁の方が良いですが、今回はリビング側をスッキリさせるため内側に取り付けです。
このあたりはお施主様の方向性に合わせて、建物ごとに対応しています。
さて、内部は両側に可動棚を作り付け。
右奧にカウンターを設けて、炊飯器やコーヒーメーカーなどを置けるようにしています。
石川淳建築設計事務所
家具工事のキッチン [ハコノオウチ10 大窓のある家]
ハコノオウチ10のキッチンは家具工事で作りました。
オーダーキッチン屋さんで作る事も多いですが、今回は工務店さんが家具工事の別会社さんを持っていて、そこで作る事ができました。
天板はウオールナットの集成材で、搬入の都合から分割予定でしたが、監督さんの努力で1枚物で製作、扉は塗装仕上げで壁と同じように白色としていて、ファサードにあった横連窓の位置に配置してあります。
壁付けのi型キッチンですので、既成品では部屋の雰囲気を壊してしまいます。
家具工事で上手く部屋の雰囲気と合わせています。
こちらすこし引いた写真。
左の開口の中はパントリーと冷蔵庫置き場です。
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2階大窓のあるリビングダイニング [ハコノオウチ10 大窓のある家]
2階のリビングダイニングです。
お施主様からリクエストを頂いた「大窓」があります。
窓の上部は吹抜で3階にもつながって伸びていて、子供室からも大窓を見下ろせます。
窓の対面の隣家はこちら側に窓が一つもなく壁のみでした。
いつもの設計ですと石川淳建築設計事務所の設計では隣家が迫っている場合は大きく開かないことが多いのですが、今回はリクエストがありましたので大胆に開いて、お施主様のイメージに近くできたと思います。
さて、キッチンはスペース効率の良い壁付けのi型で、その奧にパントリーを設けて収納量を確保しています。
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階段登って2階へ [ハコノオウチ10 大窓のある家]
階段登って2階へ来ました。
階段をコンパクトに設計するには廻り階段が一番効率良いのですが、「廻り」部分の階段下、つまり天井の形状は結構苦労します。
図面化するのは案外難しく、現場で監督さんや大工さんと知恵を絞って決める事が多いです。
今回は少し天井に「階段下」らしい痕跡を1段つけました。
さて、1階と2階と3階とでは必要に応じて階高が違うのですが、階段の蹴上げ高さに各階で違いがあると上り下りで違和感を感じてしまいます。そのため、段数・階高・蹴上げ寸法と何度も検討して、最終的には高さ制限も考慮して細かく決めていきます。
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ウオールナットの階段段板 [ハコノオウチ10 大窓のある家]
2階への階段です。
今回はお施主様のリクエストで階段の段板をウオールナットの集成材で作りました。
いつもは集成材を塗装して白か黒に塗りつぶすことが多いのですが、今回はウオールナット材の素材感がデザインのテーマの一つとなっています。
床のウオールナットフローリングと階段の同材、左右のドアはウオールナット色のオイル塗装となっています。
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FRP仕上げの浴室 [ハコノオウチ10 大窓のある家]
浴室は在来工法により作りました。
コンパクトな浴室ですが、お施主様選定のシャワーヘッドや浴槽を使っています。
壁付けのシャワーヘッド水栓金物で、温度調節のハンドルも壁埋め込みとなっていまして、普通の水栓金物よりも凝った作りになっています。
壁埋め込みのこの手の金物は「縦芯をあわせる」とか壁の厚みの中に配管を納められるか、とか、地味な手間がかかるのですが、完成するとやっぱり素敵な形になります。
窓はお施主様の明確なご希望があり、換気と採光用の高窓の他に坪庭を見るための正方形の小さな窓があります。
さて、タイトルのFRP仕上げの壁ですが、今回は目地無しの仕上げができるFRP防水の塗り廻しで仕上げ、床はグレー色のタイル貼りです。
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洗面脱衣 壁面収納の工夫 [ハコノオウチ10 大窓のある家]
洗面脱衣室のための壁面収納です。
突起などが無いツライチの収納扉ですが・・・
このように引き戸と開き戸を組み合わせてあります。
単にツライチの扉にするには全部を開き戸にすれば良いのですが、スペースの限られる脱衣室に扉が円弧を描いて開いては邪魔になるので引き戸で処理しています。
さらに洗面器の横は開き戸にしています。
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