作り付けAV棚 [オウチ37・折り紙がヒントの家]
リビングの壁には大工工事による作り付けの棚を設けています。
テレビを中央に取り付け、その下の区画へは壁の中に配線を通すトンネルを組み込んであります。
一番上の棚部分の奧には間接照明を埋め込んでいて、夜間の演出照明にもなっています。
石川淳建築設計事務所
三角ベランダ [オウチ37・折り紙がヒントの家]
リビングから見たベランダです。
平面図的に2.7m×4.3m×3.4mの三角形で、手摺り壁を先端は低く、建物側を高くして上空も三角形に開口しているような印象のデザインとしています。
防火サッシュの使用が必要なため、引き違いの窓は外側にシャッター付を使い、ボックスを納めるために黒い梁の太さを太くしています。
三角形のランマ窓はアルミサッシュでは防火が取れないためにスチール製作です。
ベランダ先端は低くなっているので、手摺りを1本つけています。
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前面の開口開け方 [オウチ37・折り紙がヒントの家]
リビングの開口は前面道路に面していて、さらに対面の隣地の豊かな緑が望めます。
しかし、いつこの屋敷林が宅地になるかはわかりません。
そのため、大きく開口を開けすぎず、尚かつ屋敷林の緑を生かせるバランスを目指しました。
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床置きエアコン [オウチ37・折り紙がヒントの家]
リビングには床置きエアコンを選びました。
壁掛けエアコンは各社あまりにも酷いデザインの器機ばかりで取り付け位置や納め方に頭を痛めます。
しかし今回は床置きエアコンを選択できました。
床置き型は壁掛けよりも値段が高めで、作っているメーカーもダイキンやその他数社程度なので選択肢はあまり広くはありません。
しかし、勾配天井などで天井に壁掛け式や天井埋め込みを採用出来ないときには重宝します。
カウンターをからませたデザインで、少々Hが高いですが、横のサッシュの無目下端合わせとしてみました。
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2階リビング天井は北側高度斜線なり [オウチ37・折り紙がヒントの家]
2階リビングです。
天井は屋根の形が出ている勾配天井です。
東京の第一種低層住居専用地域ではほとんど1種高度規制という高さ制限が北方向からかかります。
(写真で右が北方向です)その中で目一杯天井高さを取って開放的なリビングを作り出そうとしています。
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階段と手摺りデザイン [オウチ37・折り紙がヒントの家]
2階のリビングへ上がります。
階段下段は幅が広く、上段にあがると2階を支える壁がからんで狭くなります。
ここ何回か試みたデザインですが、ここで思案しどころが「手摺り」です。
同じ階段デザインの前回のハコノオウチ08では幅の広くなるところでクランクに折って広げていましたが、今回は「くの字」型に折って広げました。
階段と手摺りはそれだけで本が出版されるほど奥深く、デザインのツボが詰まった部分です。
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カウンターのある寝室 [オウチ37・折り紙がヒントの家]
奥様側の寝室です。
北面の窓と東面の高窓があり、ベッドを置くスペースの脇には壁一面のカウンターを設けています。
御主人には仕事用のアトリエが別室にあるので、ここは奥様の書斎も兼ねる場所です。
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クローゼットで仕切る寝室 [オウチ37・折り紙がヒントの家]
主寝室入り口です。(ドアの向こう右に見えるのは子供室)
室内の真ん中にウオークインクローゼットを設けています。(右の開口)
就寝時間が違うご夫婦のために、それぞれのベッドコーナーをクローゼットの向こう側と手前側で仕切るようなプランになっています。
奧のカウンターが見えている小部屋と手前後ろ側の小部屋に、クローゼットのボリュームで仕切られています。
クローゼットの内部です。
両側にハンガーパイプと上部に作り付けの棚。
寝室の24時間換気は丸い換気扇からクローゼットを通して排気しています。
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ツインポリカの扉 [オウチ37・折り紙がヒントの家]
子供室外からです。
鴨居の上は透明のポリカーボネート板を入れてあります。
引き分けの「電車式ドア」は乳半ツインポリカを入れてあります。
造作で作るドア類は、枠や鴨居は大工さん、扉やレールは建具屋さん、塗装は塗装屋さん。と3種の工種がリレー式で作ります。
扉の厚みを考慮して鴨居を作ってもらい、塗装の厚みを考慮して扉を作ってもらい、他者の仕事を想像しながら作る必要があります。
製品のドアを大工さんが付けるだけのハウスメーカーの家とちがい、建物に統合したデザインの扉を作るには前記の沢山の職人さんたちが三位一体で進めなければできません。
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