たっぷり収納 [オウチ33・長崎の家]
1階には個室のほか、たっぷりの収納室があります。
階段下部分も使い、面積は5畳ほど。
棚は可動式でお持ちのタンスを収納出来るように割り付けています。
このほかに自転車の入っていた床下収納があり、収納の面積を収納を十分にとった計画としています。
石川淳建築設計事務所
目隠しルーバー付けた窓の1階個室 [オウチ33・長崎の家]
1階の個室です。
正面にあったルーバーを取りつけた窓を中から見た様子です。
ルーバーと窓の間は数十センチあり、植木を置いたり洗濯物を干せるスペースとなっています。
道路からパーキングを挟みますが、人通りからの目線を切る意味と防犯的な安心感のためルーバーはとても役立っています。
2階を低く押さえるために1階の天井高は低めです。
そのため、写真手前の梁の小さな場所は天井を数センチ上げて、できるだけ高くしています。
床の方も廊下から1段下げて部屋に入るようにして、Y.ケンネル以来行っている方法です。
基礎はもっと低いので、本当はもっと下げられますが、そうすると部屋内に階段が出てきて、平面的に狭くなってしまいます。
そのため、今回は1段分のみ下げました。
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ピアノ置く玄関脇 [オウチ33・長崎の家]
1階の玄関の先は90度折れて廊下がつながります。
この部分は広めの廊下にして、ピアノが置けるようになっています。
2階のリビングに置くには場所を取ることと、階段をピアノ対応にするには無駄に大きな階段になります。そのため、ピアノの収納場所を1階の「玄関ホール脇」という解釈にして、廊下部分に置きました。
ピアノは楽器という他に家の中ではインテリア家具の意味合いもありますので、玄関ホール脇に置いて、「見せる」使い方ができるようにしました。
手前右側がピアノ置く部分。
奧にはトイレと寝室入り口、納戸入り口があります。
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スロープ路で自転車を収納する玄関 [オウチ33・長崎の家]
玄関ドアから室内方向を見ます。
自転車を複数お持ちとの事で、玄関からスロープで床下収納へ下ろせるように考えられています。
内部はスキップフロア構成ですが、玄関は1階で、正面の階段を半層登ると奧側のエリアも1階です。
その1階の下を床下収納として利用しています。
半層掘り下げている、ということになりますが1mほど掘り下げた深度が支持地盤でしたので、地盤改良を行わず掘り下げて基礎を作り、そのスペースをこの床下収納に当てています。
さて、スロープは幅が80センチをちょっと切るくらいとして自転車のハンドル幅が通りやすいようにして、勾配は1/5ほどになっていて、床仕上げはモルタル金ゴテに塗装をしていています。
1階の寝室から2階のリビングを近くしたいというご要望から階高を出来るだけ下げていて、玄関の天井高さはタタキ部分で2135mmです。スロープで下りている部分は2800mmほどですので空間全体としては低さによる圧迫感はありません。
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網戸開け・閉め [オウチ33・長崎の家]
玄関網戸開けた時と閉めた時 です。
縦格子戸のため、閉めると少し暗めに落ち着いた感じに。
開くと明るくなります。
木製製作建具で、閉めた状態で内側から丸落としで鍵をかけられるようになっています。
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玄関ドアに引き戸の網戸 [オウチ33・長崎の家]
玄関ドアを入ってドアを見返した写真です。
右手は壁面を靴入れ収納とし、中段はカウンターとして開放型で下箱内はご希望で傘入れにしました。
框戸の内側には木製の縦格子の引き戸網戸をしつらえました。
湿度が高い長崎ですので、ドアを開けっ放しにして網戸を閉めて換気をできればとのご希望です。
いつもの事ではありますが、格子戸、面格子はその寸法えらびを慎重に行います。
太すぎると無骨、細すぎると耐久性が気になり、材と開きのピッチもデザイン上の要求と風の通りの性能とでの案配が難しいです。
今回は長野のOUCHI-20で作った格子戸の寸法を参考に、室内戸ですのでもう少し細く繊細にしました。
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玄関前のコンクリート製ベンチ [オウチ33・長崎の家]
玄関ドア前には広めの庇をつくり、コンクリートのタタキと一体でベンチを作りました。
足元には照明を入れて、夜間も玄関前を演出します。
ちょっと座ってご近所の人とお話をしたり、植木を置いたりもできるかもしれません。
また、玄関ドアはガラス框戸として、玄関ホールが南からの光を取り入れられるようにしています。
いつもは黒く塗るドアですが、今回は生成り色の外壁に合わせて、グレー色とします。
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目隠し木ルーバー [オウチ33・長崎の家]
1階の部屋の前には木ルーバーを取りつけました。
道路から内部が見えづらいようにする事と、防犯的な目的です。
窓ガラスとルーバーの間には十数センチの間があり、窓の掃除や洗濯物を干すスペースに使えます。
ルーバーの寸法はいつも悩みます。
間隔を開けすぎると散漫な感じがし、詰めすぎると綺麗ですが通気性や透過性が損なわれます。
始めは透過性を優先してランダムに隙間を大きくするように設置してみましたが、少々違和感があり、現在の写真のように等ピッチで詰めて付ける事にしました。
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木サイディングの玄関廻り [オウチ33・長崎の家]
玄関廻りです。
庇は大工工事に板金葺き。
幅はバルコニーの開口幅に合わせています。
玄関ドアはスチールの製作框戸でいつもでしたら黒か白の塗装をするところですが、生成色の外壁に強すぎないようにグレー色としました。
バルコニーの窓はファサードと平行ではなく少し角度が付いています。
実は敷地の両辺がハ字型に道路側に開いています。
建物はそのハ型に開いた平面形状をしていて、その辺に直角にバルコニーの窓は配置しました。
外から見ると、開口の中に角度の付いた窓が入っているように見え、これが「ちょっと普通ではないな」と想わせるポイントになっています。
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