部屋の中のファサード [オウチ26 本棚の家]
2階へ上がり、リビングを見下ろします。
白い切妻形の壁の中は子供室で、リビングの吹抜は「外部」と仮定して家の中にある「家」のようにデザインしてあります。
天窓は一部電動開閉式としてあり、チルトアップ式で開けると想像以上に風がとおります。
また天窓の光はまさに空から降り注ぐ光で、仮定外部のリビングへ子供室の前を通って降り注ぎます。
2段の壁面本棚 吹抜見上げ [オウチ26 本棚の家]
リビングの階段下からの見上げ写真です。
天井はシナ合板を貼りまわしていて、壁面の本棚とおそろいです。
1階リビングにある1段目の本棚壁と2階の廊下にセットバックした2段目の本棚がそびえます。
吹抜に面して黒枠の寝室の開口と子供室の開口があり、天井には2つの天窓を設けて採光をとっています。切妻屋根は南北に勾配を向けていて、南斜面に1つ、北斜面に1つの天窓をリビング吹抜に設けました。
天窓=夏暑い というイメージがありますが、北斜面の天窓は直射日光が部屋に入りずらいので、取り付け方位を吟味して採用すれば問題も起こりにくく、空を切り取った明るい室内が実現します。
石川淳建築設計事務所
和の雰囲気の予備室 [オウチ26 本棚の家]
リビング横の小さな予備室です。
畳を敷き込み和室の雰囲気となっていまして、正座をすると窓の高さが目線のちょい上くらいです。
浮き押し入れの扉はシナ合板にうっすら白の拭き取り塗装で、壁の方は普通のシナ合板の仕上げとなっています。
リビング側尾出入り口方向です。
コンパクトな部屋ですので、広角レンズでも一度には部屋が写りませんが左の見切れている浮き押し入れから右の引き戸までが1.5mほどの長さです。
石川淳建築設計事務所
予備室の和室・別途エアコンのために・・ [オウチ26 本棚の家]
リビングに接する、本棚の壁の裏側にある予備室です。
床は畳で小さな和室になっています。
幅は1850mmで奥行きは2550mm、天井高さは2150mmの空間で、急な宿泊者などが寝られるように、押し入れは浮き式として床面を確保しました。
後付でエアコンを壁に付ける予定ですが、シナ合板の壁は綺麗にしておきたいので向かって左の(見切れている)クロスの壁につける想定としました。
そうすると、エアコンの冷媒管を室内を通して、右の中庭テラスへ持って行く必要があるので、浮き押し入れの左扉に管を通すために袖壁部分をつけました。
さらに対称に見せるため、右にも袖壁をつけています。
エアコンは本工事で実装すればそのような小ワザは必要ありませんが、エアコンは別途の方がどうしても安く上がるので、色々工夫を考えます。
石川淳建築設計事務所
既存の井戸を再生 [オウチ26 本棚の家]
こちらは建物裏手にある井戸ポンプです。
敷地には古家が建っていて、元から井戸がありました。
普通井戸があると埋めてしまうことの方が多いですが、お施主様の希望で、災害時などに生かしましょうと、使うことにしました。
元は電動ポンプ式で水道のように使っていたようですが、災害時に使えるように手動ポンプに交換しました。
石川淳建築設計事務所
内庭テラス見返し・製作建具 [オウチ26 本棚の家]
内庭テラスの見返しです。
内庭に面する窓は西側は延焼の範囲内のためアルミサッシュのはめ殺しでおおきくとり、この写真の部分は延焼の範囲からはずれるため木製建具で製作した全開式の窓としました。
2枚のガラス引き戸を写真奥のはめ殺し窓へ引き込み式としています。
石川淳建築設計事務所
内庭デッキに出て [オウチ26 本棚の家]
内庭デッキに出た様子です。
木塀は地面から2Mの高さで、デッキは40センチほど上に張ってありますので、室内側の高さは1.6Mほどです。
外に出ると雑然とした町並みが目にとびこんで来ます。
これら隣家の景色を見せない工夫と、それから、外部からの視線がリビングへ届かないように内庭デッキを作りました。
石川淳建築設計事務所
キッチンから見たリビング [オウチ26 本棚の家]
キッチンに立ってリビングを見た様子です。
本棚の壁の裏側に位置し、汚れやすいコンロ前は壁で隠し、かつリビングを見渡せるような配置にしています。また、一部の本棚を裏板無しにしてい、キッチン側からも物を置けるようにしています。
カウンタートップは人造大理石の白として、またキッチンの扉は塗装仕上げの白としました。
石川淳建築設計事務所