木製階段見返し [オウチ22 出雲の家]
今日はソネットのメンテナンスで更新が大幅に遅れました。
さて、木造階段、見返し。
黒い踊り場から折り返して2階へ伸びます。
白のササラ板に黒の段板を挟んだ形でして、手摺り以外は純粋木造階段です。
階段吹抜には水平力を確保するための火打ちが見えています。
普段階段の吹抜は「階段の幅」のみにする事が多いですが、今回はこの吹抜を通して天窓の光をリビングへ落とすことと、階段下の蓄熱暖房機の熱を2階へ上げるために、吹抜を大きめにとりました。
木製階段 [オウチ22 出雲の家]
出雲の家です。
1階のリビングから2階への階段です。
大工工事で作った木製階段で、白と黒の塗装塗り分けのデザインにしています。
リビングに階段を出す場合は鉄骨階段が多く用いられますが、当然木造階段の方がコストを圧縮できますので、石川淳事務所の多くの住宅は木製階段で作っています。
でも手摺りだけはスチールのパイプを溶接して作る特注にして、シャープに見えるような工夫をしています。
階段下収納・踊り場のトイレ [オウチ22 出雲の家]
2階への階段の踊り場から入るトイレです。
外側は黒く塗装してありますが、内側は暗くなると困るので白く塗装してあります。
こちらは階段下の収納。
トイレの下の方までつながっていて、収納スペースとなっています。
また、右の2段の階段も段板が開いて、それぞれ収納ができるようになっています。
階段踊り場です [オウチ22 出雲の家]
2階への階段は3段上がって平場(踊り場)があって折り返して直階段になっています。
すべて木製でコストを圧縮。
天井の天窓から踊り場へ明かりが落ちるようにしています。
白の塗装と黒の塗装と黒のビニル床タイルで仕上げました。
踊り場にある黒いドアはトイレ。
2階の床と少し上がった踊り場の高さの間にありますので、トイレの天井高さは最小の2mぴったりと言った感じです。
ファミリーコーナーの洗面スペースデザイン [オウチ22 出雲の家]
リビング裏のファミリーコーナー内、洗面スペースのデザインです。
階段の踊り場から2段下がって洗面スペースへ入ります。
右の黒いドアはトイレで、階段踊り場内にあり、そこからこちらへ手を洗いに来るような形。
踊り場の上は天窓になっていますので、明かりが落ちて、手洗いスペースも明るくなっています。
ファミリーコーナー [オウチ22 出雲の家]
出雲の家です。
リビングのグレーの壁の裏側はファミリーコーナーと名付けた「収納・パソコンコーナー・手洗い」のためのスペースがあります。
左奧の勝手口から入ってきてそのまま手を洗ったり、トイレを出てきて手を洗うスペースにもなっています。
また、壁面一面の収納量を確保して、リビングに物が散らばることを防ぎます。
デザインと収納は一体で、「デザイン優先で収納が無い」といった話とは無縁です。
キッチンとパントリー [オウチ22 出雲の家]
こちらはキッチンに立ってリビングを見返したところ。
左の開口の中はパントリーで収納棚が見え、写真に写っていない背面には大工工事のカウンターが付き、電子レンジなどを置くことができます。
2階への階段はキッチン前を横切っていて、その下に蓄熱暖房機が備わります。
玄関、和室まで見渡すことができ、家を見守る中心といった場所です。
リビングに蓄熱暖房機 [オウチ22 出雲の家]
リビングの見返しです。
正面の腰壁裏側はキッチンで、壁に沿ってリビング側に蓄熱暖房機を設置しました。
1階リビングの場合は特に冬の寒さ対策が必要です。
そこで、今回は2階への階段の下、リビングの中に蓄熱暖房機を設置して、1階と同時に2階にも暖気が上がるように考慮しました。
リビングから見る庭 [オウチ22 出雲の家]
1階のリビングから見た庭方向です。
外観でデザインの特徴となっていた長いポーチの裏面が見えます。
これにより、一番交通量の多い交差点の方向から見えづらくなっています。
都心では2階にリビングを作る事がほとんどですが、広々とした敷地での計画ですので庭とのつながりを優先しました。
掃き出し窓の外には濡れ縁があり、その外には可動式のルーバー建具を閉めることもできます。
可動間仕切りで玄関を仕切る [オウチ22 出雲の家]
出雲の家のリビングから玄関方向を見ます。
このように玄関土間部分を3本引きの可動間仕切りで仕切ることができます。
和室と玄関のエリアはこの間仕切りを閉めるとリビングから見えなくなり、しかし乳白の板により光や気配は伝わってきます。
左の薄灰色の壁の裏はファミリーコーナーと呼ぶ収納兼パソコンコーナー兼洗面コーナーで、リビング側はテレビやビデオのためのAV棚となっています。