親世帯はワンルーム形式 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
増築棟の親世帯リビングです。
親世帯は1階で完結するように設計していますが、2005年時の原設計では既存棟をLDKとして、この写真の増築棟を寝室とサニタリーとして考えていました。
2012年に計画再開時にお施主様と改めてお打ち合わせをした結果、桜の木の正面側に出来る増築棟にLDKを持ってくることにしまして、合わせて、LDKの一角を寝室として仕切れるようにしてコンパクトなワンルーム形式の住戸としています。
まだまだお若い親世帯ですが、老後にはこのように移動距離の少ないワンルーム形式が便利だろうという結論です。
さて、写真左の開口は玄関から入ってくる廊下で、右奧は寝室コーナーです。
ディンクス用のマンションのような間取りとなっています。
LDKから玄関方向を見ます。
引き戸でこの開口は仕切れるようになっています。
石川淳建築設計事務所
増築棟から玄関を見る [M-n1桜を見る二世帯住宅]
増築棟から玄関を見ます。
右の収納の扉の中は増築棟側の靴入れで、既存棟の靴入れと別に用意してあります。
正面の乳白のドアは既存完成時から装備していたものです。
この写真の手前の半開きの乳白ドアが同一の場所を既存側から見た増築前の様子です。
石川淳建築設計事務所
蓄熱暖房機のある玄関 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
改装後の玄関を既存棟側から見ます。
元々ポーチでしたが、玄関ホールとして生まれ変わりまして、左のカウンターのある面は壁の無かったところですが、はめ殺しの窓を設けて玄関の採光をとっています。
そしてカウンター下には蓄熱暖房機を設置。
1階部分は親世帯の住戸スペースとなりますが、玄関を挟んで既存棟と増築棟を行き来する時に玄関を通ります。
そこで、冬場のヒートショックを減らすため蓄熱暖房機を採用しました。
以前都内で同じように玄関に設置したところ大変好評だったので、今回も採用しました。
竣工時は秋でしたが、今は1月で、先日伺った際には心地よく機能していました。
石川淳建築設計事務所
玄関ビフォア アフター [M-n1桜を見る二世帯住宅]
玄関の様子を中から。
右側が既存棟で、写真の上がり框のラインに玄関ドアがありました。
それを外して写真正面側に移動し、元々外のポーチの部分を玄関に取り込み、二世帯用の玄関として広く改修しました。
また、玄関から各世帯エリアの仕切として、既存の二階への階段入り口手前に硝子框戸を追加で付けています。(写真中央)
こちらは外からの様子。
玄関ドアはいままで使っていた物を再利用です。
ドアの上にはポリカーボネートの庇を設けました。
こちらが改修前。
ドアの位置が改修後は上がり框の位置になりました。
最初の設計当時から、増築後を目指して作られていますので計画はスムーズにできました。
石川淳建築設計事務所
手作りブランコ [M-n1桜を見る二世帯住宅]
増築棟の前には桜の木がありますが、増築に伴い枝を切らなくてはなりませんでした。
その切った枝に施主の手作りによるブランコが取りくけられています。
こちらは全景のちょっと引いた写真。
左の既存棟の二階の黒の外壁の部分には今回窓を増設しました。
2005年の設計時には敷地の周囲が分譲される予定があって、どちら方向に窓を開けるべきかわからない状況でした。
今もいずれ分譲の予定は変わりませんが、8年このままでしたので、こちらの方向には窓を開ける事にしました。ただし、室内側には木製建具の扉をつけて、閉められるようになっています。
石川淳建築設計事務所
増築後の外観 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
増築後の外観です。
真ん中が玄関で、左は既存棟、右が増築棟になります。
木造の増築工事は法的なハードルが高いのですが、この計画では、最初の建築確認申請時に増築後の計画で申請してありますので問題も無く進みました。
法的には2005年に着工してから2013年まで工事中だったという形になります。
住宅には工事中の仮使用の制限が無いので途中中断の手続きはいりませんでした。
石川淳建築設計事務所
タグ:二世帯住宅
新・増築二世帯の家M-n1 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
今日からは2006年に一期工事が終わり、2013年に増築二期工事を経て二世帯住宅として完成した「M-n1」の写真をUPしてゆきます。(写真は増築前)
M-n1の名称はまだオウチシリーズに名前を一新する前の2006年当時に付けた名称。
Mはお施主様のイニシャルでnは庭付き、1は一戸建て、といった意味合いで、当時は西半分だけ完成したので、M-n1/2という表記でした。今回のこり1/2が東側に完成しましたので、M-n1と名称変更されます。2006年当時設計していたG-n1のすぐあとに設計を行った住宅です。
桜の木があり、公式ホームページでは「花見の家」と表現しています。
石川淳建築設計事務所
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東京都中野区で住宅の設計を中心に行っています。
シンプルな住宅デザインが得意でイエ型の「OUCHI」シリーズと箱型の「ハコノオウチ」を作っています。
外観は無駄を省きながらデザインされた白の外壁に、考え抜いて窓の配置を行い、内部のプライバシーを最大限確保しながら設計します。また内部はスキップフロアや地下室、ロフトといった立体的な空間構成を得意としていて、都市の住宅ならではの厳しい敷地条件をクリアしながら自然採光と自然換気を獲得した住空間を提案しています。
また、猫や犬と住む家の作例も豊富にあり、テレビ、雑誌等で紹介されております。
さらに近年期待の高まるデザイン性の高い二世住宅への改築、増築、リフォームなども設計しております。
増築棟の配筋検査 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
花見の家で増築棟の工事がいよいよ着工し配筋検査を行いました。
手前の桜の木の向こう側に増築棟を建設し、二世帯住宅へ進化します。
ちなみに後ろ姿は監督のO氏。私が始めて独自に設計した「Y.ケンネル」以来のお付き合いです。
石川淳建築設計事務所
将来の二世帯住宅・将来になりました [M-n1桜を見る二世帯住宅]
今日も金曜日。
明日土曜からは横浜赤レンガ倉庫で建築家31人展に参加します。
さて、写真は2006年竣工した「将来の二世帯住宅・花見の家」の模型です。
将来二世帯住宅に進化できるように敷地の右側に空きをとって計画していましたが・・・
いよいよ、その将来が来ました。
これから右側の家を建築開始します。
タグ:二世帯住宅
将来の二世帯住宅 施主の体験談 [M-n1桜を見る二世帯住宅]
石川淳建築設計事務所のお施主さまM氏にお願いしていた体験談がまとまりましたので,ブログにUPすることにしました.以下がM氏の体験談.家づくりをこれから考えている方は参考にしてください.
文・逗子・M氏
-家を建てよう
家を建てようと思い、探し始めたのは約2年半ほど前になります。
その頃は、逗子に住み2年ほど経ち、海に近い事とのんびりした雰囲気が気に入りこの土地にずっと住みたいと思い始めていた頃でした。
まずは行動ということで、イメージも固まらないままとにかく不動産屋さんに行ってみました。数を見てるうちにイメージも固まるのではという期待を秘めて。それと同時に住宅関係の雑誌などを見るようになり建築に興味が湧いてきました。サラリーマンなので自ずと予算は決まってきますが、土地を買って家を建てても何とかなるような気がしてきました。
せっかく大金をはたいて家を建てるなら楽しんでやろうという気になってきたのです。
-土地との出会い
夏の終わり頃、不動産屋さんから連絡がありました。売主さんが大きな敷地の一部を売りたいとのことでした。初めて案内された時は鬱蒼とした森に感動し、一発で気に入りました。駅から近い住宅街でよくこれだけの緑が残ってるなといまだに思います。
共有地、専用通路など少々マイナス要素もあるのかもしれませんが、環境はバツグンで立地もこれ以上無いような良い所でした。
続きは石川淳建築設計事務所のOthers→住み手の感想でご覧下さい