屋上月見台 [旗竿敷地・地下室のある家]
御主人のご希望で作った月見台です。
リビングから螺旋階段で上がった上にあり、向きは北向きのため暑い日差しは入りません。
この写真は11年前にUPずみ。
この写真は蔵出しの新たなUPです。
螺旋階段を上がると、ここだけ屋根を高くした棟屋部分があり、黒い縁取りの引き違い窓から外に出られるようになっているのがわかります。
床は地下まで光を落とすための透明床
石川淳建築設計事務所
リビング上部から見下ろし [旗竿敷地・地下室のある家]
螺旋階段上からリビング見下ろしの様子です。
内壁の左側はポリカーボネートの床があり、下には下階へ下りる階段があります。
正面にはブース状になったキッチンの箱が見えています。
右から東京の第一種高度規制がかかっているので緩い勾配屋根で、左右非対称の切妻となっています。
写真を撮っている部分は棟屋状に屋根から突きだした空間です。
2006年当時のブログにアップしていない写真ですが、当時はずいぶんと写真を間引きしてUPしていたなあと思います。
石川淳建築設計事務所
螺旋階段 [旗竿敷地・地下室のある家]
螺旋階段です。
屋上の月見台へ上がるための階段で、メンテナンス用のハシゴといった名目です。
螺旋階段のデザインは色々やり方があるのですが、独立前のお勤め時代にボスと一緒に膨大なスタディをしました。たしか宇津救命丸本社ビルの螺旋階段の時だったか・・・
結果、あまりやり過ぎないこのスタイルが良い、と落ち着いて以来、このシンプルな形を採用しています。
透明床の上に建つので、直下の部分に梁を入れました。
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シンプルなオーダーキッチン [旗竿敷地・地下室のある家]
旗竿敷地の住宅のキッチン、11年前のブログでは未公開の写真2枚です。
キッチンはお施主様ご自身が見つけてこられてたキッチン屋さんと作りました。
町中にショールームがあって気になっていたそうです。
作りはシンプルで、ステンレスのカウンターに4クチのグリルなしコンロをセット。
キャビネットの一部に扉無しのスペースを設けて、ここに市販の電子レンジオーブンを入れます。
奥様は調理師免許もお持ち、との事で、お料理もお好きで上手。
キャビネットと吊り戸棚の扉は黒の木目を選定していて建物の色使いとあっています。
正面の開口からリビングが見渡せ、キッチン側の壁はステンレス調の不燃パネルを貼っています。
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床置きエアコン使いたいが [旗竿敷地・地下室のある家]
エアコンは床置き型を選んでいます。
11年前も今も壁掛けエアコンのデザインは絶句する物が多いです。
この時も壁掛け式は使わずに床置きを採用して、キッチンのカウンター窓と合わせてデザインしています。
但し、床置きエアコンは壁かけ式より高価です。
昨今の住宅工事費の高騰(人件費、というよりも、性能UPのために材料が高価になって来ています)
から、エアコンは電器量販点で引っ越し後工事に、という工事費節約が多くなっています。
そうすると、エアコンの取り付け場所は外壁に面した壁になって、エアコン屋さんのみで工事可能な位置にしておかなければならず、空間を台無しにしかねません。
建築工事で付けられれば、大工や電気屋、エアコン屋が協力して取り付けできるので、それなりに棚に隠したりもできます。
工事費は上がっても、皆さんの家作りのための予算は増えませんのでなかなか難しい時代になって来ています。
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リビング見返しカットをプラス [旗竿敷地・地下室のある家]
2階リビングです。こちらは11年前にUPした写真を大きく再掲載。
こちらは11年前はUPしていない写真で、リビングの見返しです。
螺旋階段をあがると屋上の月見台へ出られます。
外壁とリビングの間の壁の解説は以前の記事にありますが、隣家と目が合わないように窓と交互に開口を空けました。
床は白のビニル床タイルで壁紙は今でもつかっている白の無地の塗装調クロスです。
窓にはお隣のお庭のプライバシーを確保してあげるために梨地のフィルム貼りをしています。
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11年前はスイッチプレートは金属製 [旗竿敷地・地下室のある家]
玄関から2階へ上がって玄関を見返した写真です。
木目の収納扉の途切れた右側をはいると2階リビングです。
収納の頭は2.3mの高さで、天井は勾配天井でさらにその上に斜めに延びています。
この頃は左のスイッチのプレートをシルバーの金属の物を使っています。
今は樹脂プレートも白がありますので樹脂製をつかいますが、この頃はベージュの物の流通が圧倒的に多くて、設計者はみな金属のシルバーを使っていました。
竣工から11年。
今はこの手の製品は白が増えて、デザインしやすくなりました。
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木目が反射してベージュの壁紙 [旗竿敷地・地下室のある家]
2006年にアップしていた旗竿敷地の地下付き住宅の当時未出写真などをお送りしています。
写真は玄関から2階へ上がったところです。
造作の収納扉はホワイトアッシュの練り付け仕上げで、薄い木目色が特徴です。
さて、この木目が真っ白の壁紙に反射して空間自体が薄いベージュ色になっています。
ベージュの壁紙を貼ったかのようですが、実は反射です。
2007年1月28日放送の「渡辺篤史の建もの探訪」でも「ベージュの壁紙が綺麗ですね〜」と渡辺さんのコメントを頂きました。
「光の反射はあなどれない」と学んだ石川淳建築設計事務所の初期作品です。
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旗竿敷地の竿部分の玄関 [旗竿敷地・地下室のある家]
11年前にUPした写真を大きくしてUPです。
前記事にあるようにドアは内開きで木貼りの仕上げです。
玄関土間から階段の1段目で靴を脱いで上がるようになっていまして、1段目が2段目以後より少々広めになっています。
段板は集成材を白に塗装したもので、ポストはこの付きだした玄関の側面に口があります。
造作靴入れとドアの間のところの室内に郵便が落ちる仕組みで、土間にカゴなどを置いていただき回収する仕組みです。
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スチールパイプスジカイ [旗竿敷地・地下室のある家]
玄関から天井を見上げた様子です。
スチールパイプの筋交いは4本あり、直径は48.7mmです。
竣工後にスポーツマンの御主人はパイプにぶら下がって筋力トレーニングをしていたとか。
色々役立つ構造体です。
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