窓をあけるための透明床 [公園前の家 OUCHI-44]
今回の竣工写真は建築写真家の小川重雄氏にお願いしました。
こちらは小川さんの写真で
こちらは石川淳撮影。
だいぶ説明的な構図になっております。
透明の床は階段吹き抜けの向こう側にある引き違い窓を開けるためにあります。
この床が無いと、窓をあけるのにかなりアクロバットな動作をする必要がありました。
この部分の窓も二重窓になっていますが、左側の窓を可動させる位置関係のため、1階のようにクレセントに手が届かない問題は発生しません。
石川淳建築設計事務所
江戸東京たてもの園の前川国男邸4 [日常]
前川邸の書斎です。造作カウンターの下に暖房用のコンベクターがあります。
台所のボイラーから温水を引っぱってきているのでしょうか?
木製窓はもちろん単板ガラスですが、部屋が小さいので当時は暖かだったでしょう。
使用していた品々でしょうか。
ソニーのポータブルテレビ、これ当時は相当な高級品ですね、さすが前川國男。
独立トイレは女中部屋と書斎の間に位置します。
浴室の床も黒のタイルに白の目地です。
いづれは「見なければ・・・」と思っておりましたがやっと訪問できました。
住まいの設計6月号にOUCHI-40が掲載 [雑誌・メディア掲載]
今日も金曜日。
さて、写真は扶桑社から出版された「住まいの設計」の2019年6月号です。
第2特集でOUCHI-40 猫と住む二世帯住宅が掲載されています。
リビングのキャットウオークの様子です。
この家のブログの記事
https://jun-ar.blog.so-net.ne.jp/2018-08-02
石川淳建築設計事務所
造作テレビ棚 [公園前の家 OUCHI-44]
階段吹き抜け前の造作テレビ棚です。
柱と筋交いにからめて、ハコ型のテレビ台を床から浮かせて取りつけています。
床と箱の間にはお掃除ロボットを置ける隙間をつくり、電源も取れるようにしています。
この箱の下からロボット発進です。
テレビ自体は箱の上に置き式と考えていますが、筋交いにビス留めして取りつける事も可能です。
石川淳建築設計事務所
2階リビング [公園前の家 OUCHI-44]
2階のリビングの南を向いた写真です。
正面の窓の向こう側は中庭で、右の窓の外がバルコニーで公園に面しています。
柱と筋交いが少々太いのですが、この建物が行き止まりの袋小路の敷地に立つため準耐火建築物にする必要があり、それが柱の太さに出ています。
木の柱の廻りに石膏ボード15mmを貼りまわしていますので、3センチ太くなって、15センチの柱に見えています。
石川淳建築設計事務所
二重サッシュを造作窓で制作 [公園前の家 OUCHI-44]
中庭に出る窓の写真です。
防音対策のためアルミサッシュの内側に木製建具で引き戸を加えた二重窓です。
さて、以下シブイ話しで恐縮です。
アルミサッシュの引き違いは室内から見ると右の窓が内側で、鍵は真ん中の枠の向こう側にあります。
建物の構造上、今回は庭に出るのに右側を開ける必要があります。
そして、その内側に二重窓をつけると・・・
内窓を開けても、外窓(アルミサッシュ)の鍵に手が入らないことが判明。
開いた内窓が邪魔して外窓の鍵に手が入らないのです。
それを解消するために、内窓の枠を太くして、真ん中に手を入れる穴を開けました。
写真の内窓を左に開ききると中央の四角い穴から手を入れて外窓のロックを外せます。
さて、穴が空いていると防音が問題です。
そこで内窓を右に閉めた時は壁側に付いた四角のプレートが窓枠の穴をふさぐ仕組みです。
窓前に階段がなければ、このような複雑なデザインは必要ないのですが、今回は階段縦穴と1階の採光のための縦穴を兼ねてスペースを有効に使ったために一工夫が必要でした。
石川淳建築設計事務所
江戸東京たてもの園の前川国男邸3 [日常]
江戸東京たてもの園の前川邸続きです。
階段下にはサニタリーと主寝室へつながる開口があります。
台所からの配膳口がついています。
ドアの上部がアーチ型にしてあるのは、長方形にすると階段に干渉されてドアHが低くなってしまうからなのようです。全体のデザインの中で唐突にアーチ開口が出て来ますが、コルビジェ設計のマルセイユのユニテの個室にもこのようなアーチ型のお風呂入り口のある個室がありました。
ユニテ個室の記事です
https://jun-ar.blog.so-net.ne.jp/2012-09-09
台所です。
給湯器、ガスコンロが並び、シンクは陶器製でした。
浴室と洗面所とトイレは1ルーム式。
奥の主寝室です。
1階の平面図です。
右下の玄関からはいるとすぐに女中部屋があり、左へ入ると軸吊りの大型ドアを通って居間へ。
左上が寝室で、そのしたに浴室、台所と連なります。
右上のエリアは書斎で、女中部屋との間に独立トイレがありました。
断面図と当時の前川ご夫妻の写真が飾られています。
小倉駅で「車掌さん」を発見 [日常]
今日も金曜日。
さて、今週は10連休が終わりましたが、終わったと同時に九州出張をしてきました。
写真はJR小倉駅に立っていた「車掌さん」です。
ここに立ってるのを知らなかったのですが、思わず撮影しました。
猫も出られる中庭 [公園前の家 OUCHI-44]
南側にある中庭です。
設計ご依頼時に中庭がほしいという項目がありましたので、図書室と2階のリビング、仕事部屋の角を中庭に面するように配置。
この中庭ですが、猫を出しても脱走しないように、開口部にはアルミのパンチングメタルを入れてあります。(写真真ん中の開口)パンチングメタル越しに公園の緑が見えます。
こちらは中庭に出る引き戸ですが、アルミサッシュの他、内側に木製引き戸を付けた2重窓として防音性能を上げています。
二重サッシュにすると外側のアルミサッシュのクセレセントに手が入らなくなる事から、木製引き戸の框に手を入れる穴を空けて工夫をした窓枠になっています。
石川淳建築設計事務所