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千歳船橋清掃工場 煙突デザイン [千歳船橋清掃工場]

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1990年に早川邦彦建築研究室にて担当した千歳船橋清掃工場です。

広角をむりやり補正してますので煙突が歪んでますが、正八角形の平面形状です。

煙突の内部は正副2つの煙突パイプと人力であがる螺旋階段で合計3つの筒が入っています。
2つの煙突パイプはメンテナンス時に切り替えて使います。

さて、早川氏が最初にスケッチした案は3つの管を平行に立てる案でしたが、それらを自立させるのに構造体としてのコンクリート管も3つ必要になることから経済的にボツ案に。

その次に出て来たのがこの8面体に近いスケッチでした。

ちなみに、この千歳船橋の煙突デザインが池袋駅北の清掃工場の煙突にも流用されています。

8面体にする事でじつは電波障害が小さい事が判明。
丸い煙突は反射波を全方位に出しますが、8面体の場合は反射波を8方向に小さく反射するのみ。
ステルス戦闘機と同じ原理です。

まあ、90年当時のテレビはアナログでしたが、いずれデジタルになり電波障害は解決する事がわかっていましたが。
机上障害調査で意外な利点がわかりました。

千歳清掃工場の記事01へ
https://jun-ar.blog.ss-blog.jp/2023-05-27

石川淳建築設計事務所




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