階高設定・1階と2階を近く [オウチ33・長崎の家]
間取り計画では1階に寝室、中二階に浴室、2階にリビング、という部屋の配置です。
敷地の大きさから、すべての部屋を同じ階に置けられる訳ではありませんから、明るい2階にリビングを配置し、道路側の採光の取れる側に1階寝室を配置しています。
さて、寝室と浴室は近くしたい、また、将来足が悪くなっても2階への上がり下りが楽なように1階と2階の高低差を少なくしたい、との与条件がありました。
これを解決するため、1階から2階への階高を2370mmと低めに設定。階段も緩くしたいので蹴上げ高さを設計上215mm程度としました。
もっと蹴上げを低くしたいところですが、階段は蹴上げが低くなると段数が増えますので、平面的にも必要な長さが長くなってしまいます。
この敷地では建物短手方向で登り切れないと、この案は成立しません。段数にも制限があり、なんとかやりくりして、階段踊り場から入るサニタリーの入り口の巾を確保。
1階の階段最終段付近は廻り階段としましたが、階段入り口開口巾を普通よりかなり広めにしたりしてできるだけ大きな荷物も通過できるように考慮したり、2階の床の梁をセットバックして階段上から逃がしたり、とだいぶ苦労しました。
こちら見上げ。
右のドアがサニタリー入り口。
法的にはここも1階で、下は床下収納になっています。
石川淳建築設計事務所