銘木使った和室 [稽古場のある女優の家]
リビング脇の和室です。
銘木屋さんへ行って施主と施工社さんと私とで使う木々を選びました。
施主の感性で寸法や部位が決められていますので、正式な和室の寸法やしきたりとは違いますが、こだわりの詰まった空間です。
窓の高さもずいぶんと議論したのを覚えています。
ふすま絵はどなたか日本画の先生に書いて頂いた物を施主から支給してもらい、割り付けも普通の引き違いでなく、絵を中心に一枚にして左右に小さな引きを配置する独特の引き戸となりました。
とにかくお施主様の感性を私が図面に変換して、それを三者で現地で相談しながら、作ってゆきました。
週二回施主定例を行い、午後1時から午後9時までという強行軍でした。
石川淳建築設計事務所